打倒 妖精の尻尾!!
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おうな。今度は俺が相手してやっからよ」
いつもの笑顔で倒れているスティングさんたちに声をかけるナツさん。悔しいであろう彼らに取ってこういってもらえるのは嬉しいのかわからなかった俺は、声をかけることはあえてせず、ナツさんの後ろにくっつくように闘技場を後にした。
第三者side
「くっ・・・」
悔しそうに手を握りしめるスティング。彼の頭の中では2日目の競技パートでナツたちに一点や二点いらないといい、彼らに順位を譲ったことを思い出していた。
現在のポイントは妖精の尻尾45P、剣咬の虎44P。
(その一点に泣くなよ、小僧)
ガジルが言ったこの言葉を思い出すと彼は後悔をしてもしきれない。もしあの時彼らに必死に食らいつき、あわよくば自分の方が先にゴールしていれば、逆転されることなどなかったのだから。
(か・・・完敗だ・・・)
隣で倒れているローグは体は起こせないがその目はしっかりと開かれており、自分の目の前にある地下の地面を見つめている。
(もしガジルやナツもシリルと同じの戦闘力としたら・・・俺はどこまで思い上がっていたんだろう・・・)
自分の力はとうに彼らを越えたと思い込んでいたローグ。しかし蓋を開ければ結果は惨敗。彼もスティング同様に悔しさを噛み締めている。
(シリル・アデナウアー・・・とんでもない奴だ・・・)
グラシアンは開かない目をなんとか開かせ、遠ざかっていく小さな背中を見届けている。
(これは最終日・・・リベンジしなければならんな・・・)
彼は他の2人とは違い後悔など微塵もしていない。次に勝つために自分ができることをしようと彼は心に決めたのだった。
シリルside
「やったね!!ナツ!!」
闘技場の出入り口から入ってきた俺たちをまず最初に迎えてくれたのはハッピーだった。
「おうよ!!つってもシリルに最後いいとこ全部持ってかれたけどな」
ナツさんはなんだか親の仇でも見るような目で俺を見た後、また頬を赤くして顔をそらす。さっきからなんなんだこの人は。
「やったじゃねぇか、シリル」
ハッピーの後ろからグレイさんがポケットに手を突っ込みながらやって来る。
「えへへ。やりましたよ!!」
「あぁ/////すごかったぜ/////」
なぜか笑顔で俺が返すとグレイさんもナツさんと同じように顔を赤くしながら視線を反らす。なんだ?いじめか?いじめなのか?
「素晴らしい戦いだったぞ、シリル。私もグレイも驚いていたんだ」
今度は俺の後ろからエルザさんがやって来ると俺の頭を掴み、
ゴチーン
自
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