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逆襲のアムロ
13話 様々な事情 11.23
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も早くいろいろ片付くとよいんだけどねえ」

そう言ってオルムは整備班の下へ戻っていった。
シャアはアムロにお礼を言った。

「アムロ君。君のお蔭でデータが手に入った。なるべくガルマを説得し、そのブレックス准将というひととコンタクトを取りたいと思っている。私らが望むものはスペースノイドの自立と地球に残るものの支援だ。戦うことではない」

「ガルマさんはジオンを捨ててそれを選ぶと?」

「そうではないが、彼は私に言った。ジオンの思想を実現し人類は未来を目指すと。ジオンの派閥争いで勝つことを目指している。だが、それが無理と分かれば私が彼を説得し、ジオンに囚われない国作りも必要と説く」

「そうか・・・」

アムロはシャアの置かれている立場を理解した。そうそう思うようには事は運ばない。段階を踏み、結果一つの下に集まっていれば万事片付くことだ。焦らずとも時代は加速度的に変わってきている。その時もそう遠い未来ではないだろうと。

シャアはアムロに再び話しかけた。

「ガルマという男は純粋な坊やだ。彼のような実直さが今もこれからも必要だ」

シャアはララァと基地の寄宿舎へ戻っていった。アムロは自分の立ち位置的にもはや敵味方など問題としなかった。していることの表面化するには早すぎるため取り繕うことには最善を尽くした。そしてララァの告白により別のシャアとの決着を意識し始めていた。

「どこにいるかわからないが、運命ならば、宿命ならば、必ずめぐり会うはずだ」

そうアムロは口にして、自分の寄宿舎へ足を向けた。


* 地球軌道上 連邦艦隊 12.10 10:00


ビンソン計画とV作戦が達成され、地球軌道上には3個艦隊補給艦含めおよそ500艦艇を超す陣容となっていた。この当時の主力モビルスーツもジム・カスタム、ジム・キャノンUとなり、その搭載数も艦艇数のおよそ5倍となっていた。

艦隊司令官はマクファティ・ティアンム中将、グリーン・ワイアット中将、ジャミトフ・ハイマン少将であった。

ジャブローは中立派のゴップ大将と急進派のジーン・コリニー大将がほぼ牛耳っており、それ以外の保守派は各地前線か各基地へ左遷させられていた。

そのことにティアンムとワイアットは不快に思い、コリニーに近いジャミトフに常々当たっていた。

ティアンム艦隊の旗艦バーミンガム級ティアンム艦橋にてワイアットとジャミトフ、それぞれ副官を連れて作戦会議をしていた。と言ってもジャブローから既に指針が出ており、それについての確認だけであった。

ティアンムが会議室上で先に話始めた。

「我が艦隊は星1号作戦に入る。ワイアット提督はルナツー攻略。ジャミトフ提督はサイド7を始めとするジオンの中継基地攻略と各サイドの治安維持を務めることにな
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