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逆襲のアムロ
13話 様々な事情 11.23
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・・そうだな。失礼した」

「まあ、あのイメージならいろいろ気にするのも無理もない。大事にはするつもりだよ。だから本人次第ってことさ。私はガルマとジオンの派閥改革でもすると思う」

「ジオンも色々あるみたいだな」

「そうだな。あのジオンも兄弟間でイザコザがある。今は何とか一枚岩だが、いつ歪み壊れるかわからない。そうなったときが深刻だ。多様な思想が無秩序な軍事力を持つ。考えるだけでもゾッとする」

シャアはかなり深刻な事態をも考慮に入れていた。アムロもそれに同意した。

「今の連邦もそうさシャアさん。もう終戦後の派閥闘争に明け暮れている。この間もそのせいでレビル将軍が失われた」

「しかしアレは戦死だと・・・」

「貴方が知っている報道がすべてデマなのさ」

「謀殺か・・・そうか。空しいものだな戦争は・・・」

それから少しお互いに話込んだ。そしてアムロはあることを決断した。

「ああ。被害に遭っている人たちを助けるためにオレは動きたいと思うが非力だ。オレは政治屋にはなれやしない。向いていないからな。だからシャアさん、できることなら貴方の手助けをしたい」

「手助け?」

「ああ、丁度良いことに貴方はクワトロ・バジーナ大尉だ。マドラス基地に寄り、連邦の最新技術を根こそぎ持って行け」

「いいのか?」

「アメリカ戦線を維持するためには必要なものだ。今のジャブローに全てを譲る訳には行かない。ずっとザクの壁でもそろそろ持たないだろう。だからガルマさんも内通など工作に走っているのだろ?」

「・・・そうだな。あれでは年越しも危ういだろう」

「ガルマさんの思想は地球にとって、人類にとって優しいことだと思う。別のサイドでスペースノイドに優しい国作りをすれば良いと思う」

「そうか。君がそう言うならお言葉に甘えよう」

「ああ、シャアさんの大望が叶うことを願うよ」

「有難う。それじゃあそろそろララァを見に行こうか」

「そうだな」

そう言って2人とも席を立ち、部屋へ戻っていった。


* 某宇宙 メガラニカ内 聖櫃 ???


フル・フロンタルはサイアム・ビストの前に立っていた。
サイアムは高齢のため、冷凍睡眠装置の中で世界動向を気にしながら生き永らえていた。

フロンタルは傍にある石碑を見て、サイアムに話しかけた。

「こんなものが貴方の力の源とはね・・・」

サイアムは無言だった。フロンタルが話続けた。

「この最後の憲章文面・・・今も先もどう役立つのか、全く理解できない」

「・・・それを恐れた政府が包み隠したいものだった。今の政府の弱みだ。確かにそのまま発表しておけば良かったかもな。それが裏目に出た・・・あのテロが連邦の最大の失敗だった」

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