シリルvs.三大竜
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グラシアンは左腕をローグと同じようにして自分の魔力の球体を作り出す。その球体は少しずつ、少しずつ大きくなっていく。
「この感じ・・・また魔力の質が変わりましたね」
「3人の魔力が融合を始めているのね」
共に長き日を歩んできた友。3人は目の前の相手を倒すために力を合わせる。
「合体魔法!?」
「それも3人での魔法。相手の意思と呼吸、魔力を一体化させた力。生半可な信頼関係では絶対に発動することができません」
マカロフとメイビスが次第に高まっていく3人のプレッシャーを感じ取り、緊張した面持ちでそう言う。
3人の後ろに現れていた魔力の球が一瞬で消える。彼らは先程まで高めていた魔力を一点に絞り込むと、スティングを中心とした隊形からその絞り込まれた力を合わせていく。
『ヤジマさん!!あれはいったい・・・』
『合体魔法・・・一般には一生かけても習得することができない高難度な魔法とされておるんだが・・・』
本来できる可能性が限りなく低い魔法。それを生み出すのは相手のことを熟知し、それに対応できる経験。
「「「聖幻影竜閃牙!!」」」
3人が後方に持ってきていた腕をピタリと合った呼吸で前方へと出し、合わされた力は前方にいる敵へと目掛けて飛んでいく。
シリルはそれを交わさそうとはせす、真っ正面から受け止める。
「まさかシリル・・・受け止めるつもり!?」
「ムチャだよ〜!!そんなの〜!!」
医務室から試合を見届けているシャルルとセシリーはそう叫ぶ。
「大丈夫!!」
しかしそんな2人の考えを否定する者がいた。
「シリルは絶対大丈夫だから!!」
そう言ったのは彼のおさななじみであり、恋人であるウェンディ。彼女の声を聞いたシャルルとセシリーは顔を見合わせた後、笑って納得してしまう。
「どんなに離れていても、ずっと見守っている・・・か」
右手の親指と人差し指を立て、頭上へと掲げるルーシィ。それはかつて幼き日のラクサスが、マカロフが、ミストガンが大切な人に送った無言のメッセージ。
ルーシィのそれを見たウェンディとシャルル、セシリーとエルフマン、そしてエバーグリーンが同じようにポーズを取る。
彼女たちと同じように、応援席にいる妖精の尻尾のメンバーたちも手を上げ、シリルに無言のメッセージを送る。
(力だけでは決して破れない壁があります。しかしそれを打ち破る力があるとすればそれは・・・想いの力)
自らに迫る三大竜の意地と誇りをかけた一撃。シリルはそれに新たなる技で挑む。
「行くよ!!ヴァッサボーネ!!」
両手首を
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