暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico42雪も積もれば戦となる
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手に持った雪玉を拳に見立ててコンビネーションパンチ。すずかと繰り出し合っていると・・・

「ちょっ、フェイトとルシルまで!?」

わたしとすずかの両脇を通って2人がこちらの陣地へ攻め込んで来た。すずかとの攻防の最中で立ち位置がグルグル変わる中、自軍陣地を見るとヴィータとフェイト、アリサとルシルが1対1で攻防を繰り広げてた。

(急になんで特攻を仕掛けて来たわけ? フラッグ奪取しないのは嬉しいんだけど・・・)

向こう陣地を見る。なのはとはやてが居るはずなんだけど隠れてるみたいで姿は見えない。アリシアとアイリは雪玉を持ってフォローに入れる体勢なのに、なのはとはやては雪玉を投げる気配すらない。となれば、考えられるのは・・・

(誘いか、それとも雪玉が無い・・・?)

誘いという罠なら厄介だけど、雪玉を乱発できるほどの量を作れない状態となっていたら・・・。

「(懸けてみるか)アリシア、アイリ! ルシルは後! 向こう陣地に特攻! なのはとはやてを討って!」

こうなったらこっちも1対1のガチンコを仕掛けてやる。アイリは雪玉を数個と抱きかかえる運び屋に徹し、アリシアは両手に1個ずつ携えて投擲を担当。そして・・・

「アリサちゃん、アウト!」

アリサがルシルに撃墜されて・・・

「フェイトちゃん、アウト!」

フェイトがヴィータに撃墜されて・・・

「っしゃぁぁぁぁぁーーーー!!」

「すずかちゃん、アウト!」

わたしがすずかを撃墜。わたしはすぐさま反転して、駆け出しながら足元の雪を掬って雪玉を作り「ヴィータ!」と一緒に、雪玉1つだけしか持っていないルシルに挑むんだけど・・・。

(下手に投げてヴィータに当てるような無様は出来ない)

しかルシルはわたしとヴィータが常に対角線上に並ぶように立ち位置を調整してくる。だから直接「叩き込む・・・!」ために右手に持つ雪玉を繰り出す。ヴィータも両手に持つ雪玉をルシルに繰り出すと・・・

「「っ!」」

ルシルが消えた・・・んじゃない、高速で屈んだだけ。前後はわたしとヴィータに挟まれてる。頭上からのわたし達の攻撃を避けるには左右のどちらかに跳ぶしかない。ならそれに備えておけば・・・。

「甘い!」

「ひゃあ!?」

目の前を通り過ぎるのはルシルが放り上げた雪玉。上半身を反ることで回避したけど、「のわっ!」体を起こす途中でヴィータがそんな声を上げた。シャマル先生が「ヴィータちゃん、アウト!」宣言した。ルシルが持ってたのはわたすに投げた雪玉1つだけのはず。

「これで終わりだ・・・!」

体勢を元に戻し終えたときにはルシルは小さいながらも雪玉を作って手にしていた。わたしはジャンプして雪壁の上に昇って、「はやてちゃん、なのはちゃん、アリ
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