暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico42雪も積もれば戦となる
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れずフェイトだけじゃなくすずかも墜とされていただろうな。ま、次の戦いは1戦目と同じように完勝してやるさ」

「「っ!」」

ルシルが自軍の陣地に戻る際にヴィータとアイリをチラッと見て・・・鼻で笑った。応援することでまた張り切らせて競わせることにならないよう、2人を挑発することで協力させようとした。
そして第3戦の開始・・・、その直前。2人がお互いを見て、「ここは一旦・・・」頷き合った。

「少しは冷静になれた? 2人とも」

アリシアがそう訊くと、「おう」ヴィータと、「まあね」アイリが頷く。ようやく目的が経緯から結果へ変更したみたい。どっちがルシルを倒すかの経緯じゃなく、ルシルを倒して好きな命令を下せるという結果のための協力だ。

「よしっ。じゃあ改めて勝ちに行くよ!」

「「「「おう!」」」」

円陣を組んで意志を高める。

「雪がそろそろ無くなってきたのでこの第3戦で終わりで〜す」

「では、第3戦・・・スタートです!」

リインのホイッスルが鳴る。残り僅かになった雪をかき集めて雪玉を作りまくる。そしてある程度の備蓄が整えば本番の雪玉の投げ合いが開始。ヴィータとアイリも連携して投げるようになってくれたから早々撃墜されることはなくなった。

(それでも向こうに押されてるか・・・?)

すずかとルシルの弾速がとんでもない。投げ終えたフォームを見てからの回避じゃギリギリ間に合わない。あの2人に集中すれば今度はなのは達からの攻撃が脅威になる。だからまずは攻撃の数を減らすために攻撃頻度の少ないはやてから墜とす。ヴィータはちょっと躊躇ったけど、あくまでゲームだからってことで納得してもらった・・・んだけど、「ルシルうざぁ〜・・・!」アリサが唸る。

「ルシルの迎撃能力が半端じゃないよ〜」

アリシアが言うようにルシルがとことんウザい。はやて狙いだってことがバレてるみたいで、はやてに当たりそうになる雪玉に雪玉をぶつけて迎撃してくる。さっきみたいに至近距離での特攻を仕掛けるしかないかな。すずかとルシルを足止めしてもらえればなんとかなりそうだし。はやては後回しにしよう。

「みんな、援護よろしく。特攻を仕掛ける・・・!」

フラッグを取れば勝ちっていうけど、それはなんだか卑怯というか納得のいかない勝利。だから純粋な雪合戦で勝ちたい。雪玉を持ってまた突撃を敢行したら、「すずか・・・!?」も同じように特攻を仕掛けて来た。

「よろしくねシャルちゃん♪」

「誰の指示これ・・・!」

すずかと対峙して、ステップを踏み合いながらお互いに隙を探る。すずかは「はやてちゃんだけど・・・?」そう教えてくれながらも雪玉を持つ右手を繰り出して来た。投げるんじゃなくて直接雪玉をぶつけてくるわけか。付き合うよ。わたしも両
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