二十一話:闇の書の意志
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』
四人は飛び立ち、悲しみ檻に囚われているはやてと闇の書を救いに向かうのだった。
硬質な音を響かせてぶつかり続ける闇と閃光。
閃光の戦斧に対して闇は武器すら持たずに相手をする。
しかし、闇は何人たりとも寄せ付けることはなく、閃光をはじき続ける。
「く……強い。本当の意味で桁が違う」
「全て闇に呑まれて眠れ」
闇の書はロストロギアの名に恥じることなく圧倒的な力を見せつける。
だとしても、フェイト達は諦めない。
並みの攻撃が通らないのであれば、並みでない攻撃を繰り出すまでだ。
かつてシグナムとぶつけ合った遠中距離で最も威力ある魔法、プラズマスマッシャーを使う。
しかし、威力の高い技は往々にして発動までに時間がかかるものである。
相手は自分の速さに簡単についてくる闇の書である。
一人であれば当てるどころかカウンターの餌食だろう。
だが、彼女は一人ではない。
「縛れ!」
「くらいな!」
ユーノにアルフというサポート役としては最高峰の二人がいる。
二人はフェイトの攻撃を当てるため、チェーンバインドとバインドを用い足と腕を拘束する。
さらに、もう一人なのはが闇の書の意志を挟み込むように砲撃の溜を行う。
動けなくなった相手に左右からの強烈無比な攻撃。
普通であればこれだけで落とせる。仮に防がれたとしても大ダメージは逃れられない。
『Plasma smasher.』
『Divine buster, extension.』
放たれる雷鳴の一撃に不屈の一撃。
これならば攻撃も通るだろうと確信する四人であったが、彼らは闇の書を侮っていた。
闇の書の意志はまるで紙でも引きちぎるようにこともなげにバインドを引き千切って見せる。
そして、身を翻して砲撃を避ける。
目標を見失った砲撃はお互いにぶつかり合い霧散して消え去っていく。
「刃以って、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー」
『Blutiger Dolch.』
ついで闇の書の意志は血の色をした鋼の短剣を突如として、少女二人の目の前に出現させる。
少女達が驚く間もなく血の刃は突進し爆裂四散した。
アルフとユーノが心配し、二人の名前を叫ぶ中なのはとフェイトは多少衣服が汚れた状態ではあるが無傷の姿を見せる。少女達二人は反応できなかったが、彼女達の愛機が機械らしい冷静さをもって防いでみせたのだ。
「はやてちゃん! 闇の書さん! こんな悲しいことはやめてください!」
「悲しくて、何もかもどうでもいいって思う気持ちはよくわかるよ。でも! 何もかもが終わったわけじゃない!」
破壊の化身の前に文字通り必死の想いで立ち塞がり、説得するなのはとフェイト。
その言葉
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