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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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れば、やはり10分以上はかかるだろう。その間は、自分の身は自分で守らなければならない。

 本来であれば、ログアウトし 目を覚ましたら まずは部屋の安全を確認した後に、新川恭司に連絡をして、家まで来てもらうつもりだった。彼が自分の身の回りで唯一信頼出来る人だったから。……リュウキの言葉を聞くまでは、そうするつもりだったんだ。

 あの時、自分自身が信用できる人がいる。と言った時だ。

『オレとキリト、若しくは警察。その どれかが行くまで、誰もシノンの家に上げないでくれ。……施錠も改めてしっかりとかけていてくれないか? ……頼む』

 真剣な表情で、リュウキはそう言っていたのだ。その表情はシノンは何度も見ている。……死銃と戦っていたあの時に、何度も。

「……遅かれ早かれ、新川君が来るとは思うんだけど」

 シノンは、そうも考える。
 この大会が終わったら……返事を聞かせてくれ、と言われているのだから。真剣な彼の表情。……翌日に改めて と言う感じはしなかった。だから、彼は きっと 大会が終わったと同時に、家に向かっているんじゃないか? と思えてしまうのだ。

「――電話で、伝えた方が良いような気がするんだけど……。道中気をつけた方が良いって……。でも……、りゅう、はや、とが……言ったから……」

 理由は説明出来ないけれど、その辺は適当な事を言って誤魔化しつつ言えばいいだろう。だけど、リュウキの願いは 誰も家に入れない事だった。
 
 つまり、電話をすれば自宅に在宅状態だと言う事を言っているも同然だ。そうでなくとも、BoB大会が終了した直後、心身が疲れ切っているといってもいい状態で出かける。それも夜遅くに、となれば 今までの自分の状況を考えたら有り得ないだろう。夜遅くに外へと出る等今までを考えたら間違いなく。

――……もしも、リュウキやキリトが来るよりも早くに、新川恭司が来たらどうすれば良いかな?

 シノンは、思考を張り巡らせた後 最後にもう一度、リザルト画面を眺めた。

 再上部に、3人同時と言うこれまで どのサーバーでも無かった結果が大きく、そして煌々と輝いている。3人の名前の1つ1つがだ。
 この場所に、名前を載せる事、それがGGOをプレイする上での究極の目標だったわけだが、残念ながら今回の戦いはノーコンテスト、ノーカウントにしなければならないだろう。
 状況がイレギュラー過ぎたのだから。目標は、第4回大会まで持ちこしだ。

 3人が優勝と言う事もあって、準優勝も3位もなく、その下に連なっている名は、《赤羊》、そして《Sterben》だ。そして 6位の位置に《闇風》がいる。優勝候補筆頭だった彼に賭けていたプレイヤーは多いはずで、一応大穴だったリュウキやキリトが優勝したことで、今回の公式トトカル
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