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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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篩にをかけた。
情報サイトをハッキングし、自由自在に操った。様々なIDから発言投稿をしている、と思わせておき、全て1人で行った。文字化けを使い、意図してメッセージを送ったのだ。ある程度、間隔を開けて 何度か。
――それは、死銃に向けてのメッセージ。いや 挑発だ。
そして、その後はGGOの世界に入り、目星をつけていた候補に声をかけ続けたのだ。……もし、死銃を名乗るプレイヤーがあのメッセージを見たのであれば、様々な反応を見せるだろう。
『はは、あのサイト見たのか?』
『それ、結構痛いと思うよな?』
何人かから帰ってきた返事がそれだった。
リュウキの話を遠巻きにだが訊いて、笑う者が殆どだ。リュウキの容姿から考えたら、呆れたり 嘲笑したり、とは無かった。噂話が好きなのか? と思われた程度だった。
リュウキの話では、明らかに強く反応した者がいた様なのだ。……明らかに怒りの表情をさせていたのも判った。殺気、とも呼べる雰囲気も同時に感じ取れたとのことだった。
その人物は、BoB参加者じゃない。……
外
(
・
)
での実行犯の可能性が高かった。
「……何にせよ、オレも急がないと。安岐さんにも事情を話して、すぐに出してもらう様にしないと」
逸る気持ち。焦る気持ちがキリトの身体を駆け巡る。杞憂であって欲しい。
シノン、誌乃の家で合流した。……やや遅刻をしてしまったキリトは、シノンに色々と憎まれ口を叩かれ、リュウキにもため息をつかれ、それでも微笑が絶えない打ち上げが行われた。
これから向かう先にあるのは、そんな展開であって欲しい。
キリトはそう願いつつ、いつもよりも長く感じる時の流れ。大きく表示されたカウントダウンの数字を見続けるのだった。
そして、勿論 彼女も不安は隠せられないのは事実だった。
仮想世界では、強くなれていた《シノン》だった。……だけど、今から向かう先 いや 戻る先は《シノン》ではなく 《朝田誌乃》。
このBoB大会で、彼らから本当の強さの意味を教えてもらったんだけれど、どうしても 不安は尽きない。だからこそ、懸命に思考をクールダウンしようとしていた。
現実世界の誌乃の周辺には、まだ死銃の共犯者が残っている可能性がある。……あの時、キリトとリュウキの戦いを見ていれば、或いは時間がかかり過ぎて、流石にいなくなるのでは? と今更ながら思ってしまっていた。
でも、やはり 警察が駆けつけてくれる方が安心するといえばそうだ。リュウキやキリトが手配をしてくれると約束もしてくれたから。
でも、ログアウトをするのは 当然だが同時。如何に距離が近いとは言っても 同じ時間に目を覚まし、そこから 手配をするとな
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