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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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悪くない、か。これを観てる連中にがっかり。肩透かしを させてやりたい気分でもあるし」
「え? え? 何、オミヤゲグレネード?? いったい何の話をしてるんだ?? 2人とも」

 シノンは、まだ判ってないキリトを尻目に、腰のポーチから取り出した。

 それは、黒い球体だ。
 
 それをキリトは反射的に差し出していた右の掌に乗せた。丁度突起物の部分を人差し指でぽちっと押し込む。それと同時に電子音が静寂に包まれた周囲に響き渡った。

「へぁっ!?」

 一体何を持たされたのか理解したキリト。まるで、熱々に熱されたボールを持たされたのか? と思える様に 慌てながらお手玉を繰り返していた。どうやら、放り捨てようとしているのだが、中々上手くいかない様だ。

「……ほら。観念しろって」

 未練がましく、放ろうとする黒い球体、プラズマ・グレネードを掴むと、頭から抑えてキリトの手に自分の右手を乗せた。

「ひ、ひぇぇぇっ!!??」
「ふふふ。どーんっ!」

 キリトは、まだおびえている様子であり、覚悟が決まってない様子。随分と対照的に今日一番の笑顔を見せながら、キリトとリュウキの間に飛び込んだ。左右の腕を取ると、ぎゅっと抱き寄せた。

 ぴぴぴ、と電子音が聞こえなくなるその瞬間に、この場は白い閃光に包まれる。

「ひっ………」
「ふふん………」
「ん……」

 目も眩む程の強烈な閃光は、キリトの、シノンの、そして リュウキの表情の全てをスクリーンに溶かした。


――試合時間:2時間41分22秒 第3回バレット・オブ・バレッツ本大会バトルロイヤル終了――

――リザルト 《Sinon》《kirito》《RYUKI》



―― 史上初 3人同時優勝 ――

 
 






























 BoB本大会の戦場となった孤島《ISLラグナロク》から転送され、一度待機空間に戻されるのは、全プレイヤー共通だ。……戻されないのは、この世界からも、現実世界からも退場してしまったプレイヤー達だけだ。

「………」

 待機空間に戻されたリュウキは、その空間に表示された今回の戦績一覧を確認していた。
 当然だが、45人の殆どのプレイヤーの表示は【DEAD】となっており、そして、その次に多いのが【ALIVE】ではなく、【DISCONNECTION】だった。
 プレイ中に、回線が切断された事を意味する単語。……《逃げ落ち》を防止する為に 配慮しているBoB大会だ。本戦に出場している者達も猛者ばかりであり、そんな卑怯な真似をする者などは1人もいないだろう。

 ……故に、このタグ表示されているプレイヤーがど
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