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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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われれば、そんな甘い世界ではない、と答えるだろう。
これだけ、大々的に放送された大会であった事もそうだ。
ベテラン勢が新参者に負けた、となれば 次戦では雪辱に燃えるだろう。十分な対策を練るとも思える。様々な要素が絡み合うからこそ、バトルロイヤルの連覇と言うのは難しいのだ。
「なら、どうするか……っと! シノンがそれで良いならいいけど、オレは まだ提案があるぞ!」
「ん? どう言う事だ?」
キリトが何やら言い出したので、リュウキは首をかしげた。シノンも視線をキリトへと向ける。
「忘れた、とは言わせないぜ、リュウキ。オレは、BoBの予選決勝で お前に負けてるんだからな。ここで、リベンジしたいのはオレも同じ、って事だ」
ビシッ! と指を差してそう言った。
確かに、《リュウキvsキリト》は実現をしている。
2人の いや シノンも含めた3人組の誕生の一役を担った一戦だ。あの時は僅差でリュウキが勝利し、キリトは惜敗したのだ。
「ふむ……。確かにそうだったな」
「大分判ってきたつもりだ。……これでも、今でもまだ、早いっていうか? リュウキ……」
キリトは、ニヤリと笑ってそういった。
キリトも、銃の世界の最高峰であるBoBと言う大会をくぐり抜けて来たのだ。そして、この場に立っているのだ。
「バカ。言う訳無いだろ。と言うか、1度、キリトと戦った時点で、次はもう無いと思ってるよ。……あの時の様な言葉は、もう言わない。いや、言えないさ」
リュウキは、そう言うと銃とナイフをゆっくりと取り出した。
「はは……。なら ここで最終決戦、オレにとってはリベンジマッチ。って事で、どうだ?」
「ああ、……勿論OKだ。そうと決まれば、話も終わりだ。……戦るか?」
「おう!」
キリトも光剣を取り出すと、構えた。
両雄(どう見ても外見は違うが)が、いざ、最終決戦、と間合いを取ろうとしたその時だ。
「はいちょっとストップ」
中々の緊迫感が生まれたその間に、躊躇わずに、そしてため息を吐きながら割り込んできたのはシノンだ。
「あんた達、忘れてる訳ないわよね? 今回の事件の事」
「ん? それは 勿論」
「覚えてるぞ。どうかしたのか?」
普通にシノンにそう返す2人。それを訊いて更にため息を吐くのはシノンだ。
「……それで、あんた達は また 予選みたいに、1時間を軽く超える様な戦いを繰り広げるつもりかしら? タイマンでの戦いで前代未聞って言われてたアレを再現するの?」
「「あ……」」
シノンがそう言うと同時に、漸く2人は理解した様だった。
そう、予選の戦いは 2人が女のコと思われていた事、そして片方が銃ではなく剣を使っていた事で盛り上が
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