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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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に身体を起こして行動をするだろう。それでも、感じる事はあった。
現在の時刻を確認した時にだ。
この数時間。なんて長かったんだろう。と感じた。
ダイブ前の事、ヨーグルトを食べた事や、ミネラルウォーターを飲んだ事が、遥か昔の出来事のようだ。
――自分は、何か変われた、のかな?
そして、誌乃は自問自答をしていた。長く、恐ろしい程までの濃密された時間の中、戦った。……蹲り、動けなくなったけれど、それでも 光を欲し、温もりを欲し、最後まで戦う事が出来た。それでも、何も変わってない様にも思えるのだ。
だけど、少なくとも、誌乃の心の中に長いこと居座っていた焦燥感を今は遠くに感じる。
そして、多分だけど……最後のピースを埋めるのは、変われるトリガーを引く事が出来るのは、
彼
(
・
)
と再会した時だと言う事。無意識に誌乃はそう思っていた。
その時、だった。
―――は、―――通――止め――。――通――い。
静寂な世界の中で、声が、聞えて来た。それは、部屋の中ではなく外。
「ッ!!?」
突然だった。……いや、違う。気付かなかったのかもしれない。自分の内面と向き合っていたから。
ただ、判る事はある。……多少なりとも、重く感じた足だが、起き上がる時から、この1Kの部屋の全てを確認する為に動き回る事が出来た。
それなのに、まるで 足に鉄球付きの足枷を取り付けられたかの様に、重く 動く事が出来なかったのだ。
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