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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第207話 帰還
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シノンは今大会で オレとは正式に対戦してなかったよな。……うん。リュウキをシードにして、決着をつけるか? ほら、あの決闘スタイルみたいに。どうかな? 2人とも」
ため息を吐いているリュウキを見て、キリトが提案をしていた。
シノンは始めは 2人ともと戦いたいと言っていたのだ。リュウキとは 予選の時に戦っているし、バトルロイヤル形式で戦ってもいいけれど、
狙撃手
(
スナイパー
)
であるシノンとフェアで、となれば 1対1の決闘スタイルが理想的だろう。
また、弾かれるかもしれないが、同じ過ちは犯さない自信もシノンにはあった。……だが。
「………強さ、は決して結果じゃない。……そこを目指す過程の中に、こそ……」
「ん?」
「どうした? 何て言った??」
「ううん、なんでもない。……でもね。あなた達、自分の身体 見てみなさいよ」
シノンに言われて、自分自身の身体を確かめた。
キリトは、殆ど全身が赤い穴だらけ。そして、リュウキも例外ではなく、キリト同様だった。キリトは、切創であり、リュウキは銃創がある。その元は
刺剣
(
エストック
)
と
短機関銃
(
サブマシンガン
)
。
2つとも、2人のHPを削るのには十分すぎる程の威力を秘めているモノだ。だから、身体のダメージ・エフェクトにも判る様に、相応のダメージを被っている。
方やシノンは 電磁スタン弾の一撃以外攻撃を受けていないから当然ながら、殆ど無傷である。
「ほら、全身ボロボロじゃないの。そんな人に勝っても全然自慢にならないわ。……次のBoB大会まで、勝負は預けておいてあげるわ。2人とも」
シノンは、吹っ切れた様な笑顔でそう言っていた。
ここで、リュウキが 『別に この
状態
(
HP
)
でも、負けるつもりは毛頭ないが?』とか言えば、かなりの地雷だろう事は、直感的に判ったから、リュウキは 口から出かけた言葉を飲み込んだ。
キリトも、リュウキが言いそうだった事を察し、そして 飲み込んだ事も察したから、軽くホッとしていたのだった。
「ん? どうしたの?」
「ああ……なんでもない」
「同じく」
「?」
悟られそうになったが 杞憂だったと安心した2人。
兎も角、シノンは次の大会にリベンジマッチを申し込む手筈となった。
「……ん。 だがシノン。それは、次回大会。第4回大会があるまで、元のゲームに戻るな、と言う事なのか?」
「あ……、それはちょっと困るかも……。直ぐに戻る、って言ってあるし」
「バカね。別に再々コンバートでも構わないわよ。でも、そんなんで次も勝てるとは思わないでよね」
シノンは、不敵に笑っていた。
確かに、同じスタイルで 更に同じステータスで再び同じ大会に来た所で 1度勝ったとして、もう1度勝てるか? と問
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