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ソードアート・オンライン 『アブソリュート クイーン編』
第7話『黒の剣士』
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キリトが装備している《アニールブレードSSS》は以前使っていた通常の《アニールブレード》よりも遥かに使いやすく、威力も段違いであった。
段々と勢い付いていく攻略組に反して、《イルファング・ザ・コボルト・ロード》のHPバーが削られていく。
「このまま、押し切るんだ!俺たちなら勝てるぞ。」
ディアベルのその言葉に、攻略組全員が勇気付けられ、一気に士気が高まる。
…そしてついにHPバーが赤くなった。
「気をつけろ。敵の装備と攻撃パターンが変わるぞ!」
キリトはそう叫んだ。
…しかし、ディアベルは1人前に出た。
「下がれ!…俺が出る!」
ー…ラストアタックボーナスによるレアアイテムのドロップ……ディアベルは以前もこれを狙い、そして命を落とした。…ー
キリトはそのことを思い出し、ディアベルを守るため前に出た。
ー…以前と同じように武器が《野太刀》に切り替わるのなら、俺でも防ぎきれる。…ー
キリトにはその確信があった。
…が、キリトはディアベルのところへ走る最中、以前との変化に気づいた。
他の攻略組メンバーも本来の情報と全然違う光景に言葉を失っていた。
ー…武器が《タルアール》でも《野太刀》でもなく……《大剣》…だと……しかも二刀流!……。…ー
《イルファング・ザ・コボルト・ロード》は《大剣》の二刀流装備という、異様な姿でプレイヤーたちの目の前に立ち塞がったのだ。
ギリギリディアベルに追いついたキリトは、ディアベルへの猛攻を防ぎにかかる。
ー…くっ!……重すぎる………ー
想像以上の猛攻にキリトの体はフィールド後方に大きく吹き飛ばされた。
「キ、キリト君っっ……!」
アスナの泣きそうな声が響き渡る。
《イルファング・ザ・コボルト・ロード》は二刀流になっていることで、攻撃力だけでなく、スピードも桁違いに上昇していた。
次々に攻略組を吹き飛ばし、陣形を崩す。
…そしてアスナたちの目の前に現れた。
「攻撃を防ぎきるぞ………
…と言うエギルの声が響くと共に、呆気なく吹き飛ばされる。
「うぉぉぉ…!」
大きな声と共にユウキが斬りかかる。
スピードはほぼ互角であったが、力で大きな差があるため、敵の攻撃を防ぎきれず大ダメージを負ってしまった。
ーや、やばいぞ…。奴のゲージが赤くなってからダメージすら与えられなくなってる…。ー
フィールド後方に吹き飛ばされたキリトがそう思いながら、急いで回復ポーションを使う。
「もう…あれを使うしかないのか……」
そう呟いた矢先、キリトの目に《イルファング・ザ・コボルト・ロード》
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