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百合の軌跡 ー全身網タイツのくのいち少女ー
百合の軌跡
第5話 初めてのキス…♪
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染みをつけたままじゃ、町を歩けないものね♪」

シオン「えっ? っ〜〜! くっ…!」

スノウ「くすくす…町に帰ったらまずは代わりの衣装を買わなきゃね♪
あっ、ついでに普段着る用の服も買ってあげるね♪」

私は立ち上がり、まだふらふらしているシオンに手を貸す。
全身の網タイツも私に破かれ、着ていたくのいち装束も自らの愛液塗れでいやらしい匂いがしていて…それに気づいたシオンは真っ赤になり、私のガウンを羽織って涙目で私のことを睨んでいて。


スノウ「そうだわ、お買い物の前にシオンを連れて行きたい場所があったわ。
私が所属しているギルドよ♪ そこでならシオンの服を借りれるし、シオンもそのギルドメンバーに登録して…私の正式なパートナーだって紹介しちゃいましょう♪
ギルド内に専用の部屋も貰えるよ♪」

シオン「えっ…? わ、私が…ギルドに所属……い、いいのかな…?」

スノウ「心配しないで、みんないい人たちだから♪
それに…私がいるでしょ?」

私が彼女ににギルドのことを話すと、シオンは少し戸惑った表情を…自分の戦闘スタイルなどでのことがあるから躊躇していることに気づき、私はシオンを安心させる言葉をかけてあげて。


ザッザッ、と土を蹴って焚き火の始末。

スノウ「でも部屋を貰えるとしても翌日になるだろうから、シオンはいったん自分の荷物をまとめてきてもらおうかな?
それから二人で泊まれる宿を借りて、シャワーで綺麗にしてから…二人でお買い物♪」

シオン「強制的ね……まあ私はスノウの…パ、パートナー…だし…いいけどさ…。」

恥ずかしそうに小さくシオンはつぶやきながら、私の案に賛成してくれる。

声が弾む…こんな気分は久しぶりだ。


スノウ「そういやコレ、渡してなかったわね…はい♪」

シオン「あっ…これ…。
(そうだ…これが目的だったんだ…。)」

『暗殺者の腕輪』をシオンの腕を取り、嵌めてあげる。
装備のセット効果も試してみたいだろうが…。

スノウ「それを試すのはまた今度、ね♪
さっ、行きましょ♪」

シオン「きゃっ!
ス、スノウ…いきなり引っ張ったら驚くじゃない…!」

私はシオンの手を取って、明るみ始めた森を駆け抜ける。
走る二人の歩調が次第に揃い始めた。


これが私とシオンの出会いでした……。

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