19 イエロー対レッド
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式戦で使ったら反則負けさ。
まあ、これは公式戦じゃないからいいんだけど」
モンジャラはピンピンしている。
イエロー「そうか、モンジャラは長靴を履いてる。
きっとあそこに蓄えられた水で防いだんだ」
レッド「……つるのムチ」
伸びて向かってくるつるを掻い潜るがどこまでも追いかけてくる。
ついにピカチュウはつるに捕まる。
レッド「……吸い取る」
見動きの取れないピカチュウは体力を吸い取られてダウン寸前になる。
オーキド「こらっ、お前たち! またバトルなんぞしおって!」
グリーン「やべっ、じーさんに見つかった逃げろ!」
バトルは中断する。
イエローとレッドはその場にとどまっている。
オーキド「お前たちはまだポケモンを持ってはいけない歳なんじゃぞ。
レッド、そいつはモンジャラじゃないか! またあそこに入ったのか!」
レッド「…………」
オーキド「連れてきてしまったのはしょうがない、わしが預かろう。
イエロー、ちょっとわしの研究所まで来なさい」
どうしようピカチュウも没収されてしまう、とイエローは思った。
オーキド「没収などせんよ」
イエロー「えっ……」
オーキド「君のお父さんからもらった大事なポケモンなんじゃろう?」
イエロー「どうしてそれを……」
オーキド「そのピカチュウはもともとわしのポケモンじゃった。
君のお父さんに頼まれてわしが特別に譲ったのじゃよ」
イエロー「そうだったんですか……」
オーキド「そのピカチュウが普通のピカチュウではないことはわかっておるな?」
イエロー「はい。
覚えるはずのない技を覚えてたり、異様に強かったり……」
オーキド「まあそれもあるが、もっと本質的なことじゃ」
イエロー「本質的?」
オーキドは一度咳払いをして話し始める。
オーキド「近いうち、タマムシ大学でインターンを行おうと思っておる。
その候補にレッド、グリーン、ブルーが挙がっておるのだが、わしは君にも行ってもらいたいと思っておる。
カントーを周ってポケモンを集めながらポケモンリーグを目指すといったような旅なんじゃがの」
イエロー「僕が、ポケモンリーグを目指す旅に……」
オーキド「ピカチュウはその旅に出るいずれかの者に授けるつもりじゃった。
だが君に授けた。なぜだかわかるかな?」
イエロー「父さんが頼んだから……」
オーキド「違うな。
君がいちばんピカチュウのことをわかってやれると思ったからじゃよ」
ピカチュウが苦しそうにしている。
オーキド「火炎放射は炎タイプの技。
本来覚えるはずのない技は体の負担が大きいようじゃのう。
早く休ませてやるとよい」
イエロー「はい!
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