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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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。噂にしろ、下士官達に流布して良いものでもない。


「ウッデイ。この情報はグレイファントム隊には伝えない方が良いね」


「ああ、同感だ。グレイファントム隊がくれぐれも深追いしないように君が監督するんだ。いいね」


「わかったわ。もしもの場合は・・・」


「そうだな。ブライト君だけなら話ても良いだろう。タイミングを見計らってな」


「ええ。言う通りにするわ」


「じゃあ、2時間後そちらに着く予定だ。では」


そう言うとウッデイは通信を切った。マチルダはグレイファントムの艦橋へ向かっていった。


* グレイファントム 格納庫 同日 16:00


到着したウッデイはブライトとグレイファントム格納庫内で対面し、荷物の受け渡しをしていた。


「では、ブライト大尉。こちらに受け取りの署名を」


「わかりました。・・・これで」


「結構。新しいモビルスーツの納品と壊れたガンダムの回収が終わりました」


「お疲れ様です」


ウッデイとブライトが握手を交わしていた時に、アムロ、リュウ、マチルダが格納庫へやって来た。
マチルダはウッデイに歩みよりお疲れ様と声を掛けた。ブライトはその親しそうな関係が気になり質問した。


「マルデン大尉はマチルダ中尉のことご存じなんですか?」


「ああ、申し遅れた。マチルダは私の婚約者でね。来年結婚の予定なんだ」


「そうですか。おめでとうございます」


ブライトは少々残念な気持ちになった。しかし吉事に祝いの言葉を掛けない程子供じみてはいない。
リュウも「へえ〜こんな美人を嫁になって大尉も果報者だねえ」と少しからっかっていた。
ウッデイも照れながらも答えた。


「そう思います。自分には過ぎた嫁だと思っております。だからこそ大事にしていきたい」


「ウッデイ・・・」


後はもう見れないぐらいの状況になったのでアムロはブライトに新型機について聞いた。


「到着した新型機はこれなのか」


「ああそうだ。オルム!布をとってくれ」


「ああ、それっ」


メカニックたちが勢いよく新型機に掛かっていた布をはぎ取った。
すると青と白の2トーンカラーの綺麗なフォルムの立派なガンダムが出てきた。
正気?に戻ったウッデイが咳払いを一つしてその新型機の説明をした。

「RX-78NT-1。通称アレックスだ。反応速度がガンダムの数段上げた仕様になっている。アナハイムに出向しているレイ博士も途中からだが開発に加わっている」


「親父が・・・」


「そうだ。当初はマグネット・コーティング技術の利用、つまり磁力での可動速度の強化をするだけにとどまっていた
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