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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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ァントムに戻ってる」


「わかったわアムロ」


セイラが返事をすると、去りゆくアムロに付け足してこう声をかけた。


「ありがとうアムロ。少し気が晴れたわ」


ミライが乗り付けた車で2人はベルファストの市街地へショッピングに出掛けて行った。
その車をアムロは見送るとグレイファントムへ戻っていった。


* 大西洋上空 ミデア 同日 13:00


ウッデイ・マルデン大尉は婚約者のマチルダの願いもあってある荷物をベルファスト基地へ輸送していた。その途上ベルファスト基地からマチルダの通信が入った。


「やあ、マチルダ。君たっての願いだ。何とか上層部に掛け合って?ぎ取って来たよ」


「フフフ、ありがとウッデイ。貴方ならやってくれると思っていたわ」


ウッデイはマチルダの元気そうな姿をモニター越しながらも見て取れて安心していた。
そして現在のジャブローの状況に不満を漏らした。


「しかし、ひどいものだ今のジャブローは。戦時下というのにもう終戦後の派閥闘争に突入している」


「そうなの?最近そちらには言っていないからわからないけど・・・」


「ああ、軍人官僚な右翼主義なゴップ大将派、左翼主義なジーン・コリニー中将やグリーン・ワイアット中将派、正統派なレビル大将派、宇宙軍のティアンム中将とその他諸々と一丸で戦わないといけないにも関わらず纏まりを欠いている。更にそれぞれが政財界とのパイプ作りに躍起になっている」


ウッデイは正統派軍人として、政軍民の癒着に気味悪く思っていた。マチルダも同意した。


「そうね・・・連邦もどうなるのかしら・・・」


「そして嫌な噂が立っている」


「何、まだあるの?」


「ああ、実はオデッサに展開しているレビル部隊に関してのことだ」


ウッデイはすっと真顔になり、マチルダへ忠告した。


「マチルダ。こんな馬鹿々々しい戦、生きて戻って来いよ。どこの連邦軍内部に内通者が居て、ある内通者が今レビル部隊にいるらしい。それがレビル将軍の暗殺を企てていると専らな噂だ・・・」


「!!」


マチルダは衝撃を受けた。各地に内通者が出ているとは聞くが、グレイファントム隊が参戦するオデッサで裏切り劇が起きる可能性がある。


「しかもその噂を利用し、連邦内部でもレビル将軍の失脚を狙う者がいる。いずれにしてもレビル将軍は今の連邦になくてはならない将軍だ。もし戦死でもされた際には戦争の終結が大幅に遅れる。それだけ兵の求心力を集めている。2番手のダグラス中将もレビル将軍までは程遠い・・・」


ウッデイは一通り話終えるとため息を付いていた。マチルダも同じくため息を付いた。士気に関わる事案である
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