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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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* グレイファントム ベルファスト基地 11.17 10:00


膠着したアメリカ戦線でブライトたちはジャブローよりオデッサの奪還に参戦の指令が入った。そのためカナダ経由で大西洋を横断し、補給のためベルファスト基地へ寄港していた。

グレイファントム内の格納庫にて修理中のガンダムの傍にアムロが寄って、メカニックチーフののオルム・ハングと話し込んでいた。


「・・・それであれから数日経つが、ジャブローから修理部品が届かないのか?」


「ダメですね。輸送経路がどうも芳しくないらしく、請求しても一向に届きません」


「そうか・・・じゃあ諦めるしかないか・・・」


「なんか軍部でもジオンの反攻作戦の成果を理由に派閥闘争が起き始めていると噂で、派閥間で輸送の遅れ等生じているらしいですよ」


オルムは不満そうな顔でアムロに話した。確かにやりきれない。ティターンズの台頭などまだ先の話だと思いきや、ちょっとした歴史のテコ入れが歴史を加速させてしまった結果なのかと一瞬アムロが思った。


「・・・いや、気のせいだろう」


「えっ、今何か言いました?」


「いや、何でもない。昼夜問わずやってくれて有難う。どうやらガンダムもここまでのようだな」


「はあ、力及ばずで申し訳ない」


オルムは残念に思い、アムロに謝った。アムロはまた別のことを考えていた。
自分がイレギュラーな人間でそれに影響する事象がどれぐらいなものなのか。

「現にガルマは生きていて、ルナツーがジオンの手に落ちている。
 果たして早期終戦を迎えられるのかいささか疑問だった。

 何よりもアナハイムと連邦との繋がりを間近で体験した。
 あれは大変な出来事だ。インダストリアル1にしてもそうだ。

 もしかしたら、時代の加速により14年分の戦争が一気に凝縮してしまうのか・・・」

そうアムロは自問自答しながらグレイファントムを降り、ベルファスト基地内を散策していた。

「在り得ない。オレ一人のせいで歴史が変わっていく。しかし、このオレの存在のみでここまで変わるものなのか・・・」

そう考えながら、基地内のカフェに訪れるとそこにはセイラがコーヒーを片手に新聞を読んでいた。
アムロが来たことにセイラが気が付いた。


「やあ、セイラさん」


アムロが先に声を掛けた。アムロもコーヒーを注文しセイラの下へやって来た。


「隣りいいかい?」


「どうぞ」


「有難う」


アムロはセイラの対面の椅子に腰かけた。そしてアムロは話し始めた。


「・・・誰にも言っていないことだ。内密にしてもらえるかな?」


「何を?場合によるけど。敵に内通しているとかは無理
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