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リリなのinボクらの太陽サーガ
紅蓮
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アウターヘブン社の糧食班、いい仕事してますね。味は完璧です」

「パワー完全ふっか〜つ! 甘口ならボクも美味しく食べられるからね! ごはんサイコー!!」

「よぉ〜し、充電完了! みなぎるぞパワァー! あふれるぞ魔力ッ! ふるえるほど暗黒ゥゥッッ!」

「ほぉぉ〜気力がみなぎってきましたよ〜! 皆さん、これまでのダメージの蓄積で角の破壊まではあと一押しです、頑張りましょう!」

ユーリの発破のおかげで、彼女達の士気は開戦時に匹敵するぐらい高まった。気のせいか、彼女達の全身からオーラが発せられているようにも見える。ちなみに彼女達はミッド語やベルカ語とは別の言語で構築したプログラムも用意しているため、これまでと同じく魔法の使用が可能だ。状況は劣勢のため不安は残るものの、これならこの決戦もまだ挽回できるだろう。

言語吸収で消耗した体力がもう回復したのか、ファーヴニルはその巨大な体躯を起こし、地面が響く雄叫びを上げる。傍で聞くと耳鳴りがする大声を前に、俺達は気圧される事無く各々の武器を構えた。さっき転移してからラタトスクが姿を見せていないのが気がかりだが、“退行”した連中を急いで復帰させないと知らずに潰されたり、攻撃の盾にでもされかねないから、変に放置して利用される前に角を破壊し、彼らの言語を取り戻しておくべきだろう。奴が現れたら俺が相手をするが、今は角の破壊が最優先だ。

「散開ッ!」

指示を出した直後、彼女達も俊敏に各個の行動に移った。瞬時加速で俺はメタルギアRAYの背部を走り抜け、跳躍……ファーヴニルの頭部へと乗り移る。そのまま無数のヒビが入ってもう少しで砕けそうなレアメタルの角へ、あらん限りの力で斬りかかる。その間にシュテルはルべライトで右翼の拘束、レヴィはその右翼のウィークポイントへの攻撃、ディアーチェは片っ端から“退行”した局員や、何故か近くにいたフェイトとアリシア達をファーヴニルから引き離している。一方でユーリは上空へと飛翔し、長さがRAYの腕部に匹敵するブラッドフレイムソードを両手に展開、ファーヴニルの胴体に投擲して串刺しにする。RAYならともかく生身では体格差があり過ぎる所から、正面で動きを止めるよりも串刺しにして縫い付ける方が効率が良いと判断した結果だ。

だが馬力の違いもあって、そう簡単にはファーヴニルの進軍を止められず、ソフトウェアの喪失で動作が停止して硬直しているRAYを押しのけて、ファーヴニルは市街地へとついに乗り出してしまった。進攻ルート上の人間はディアーチェが別の場所に運んでくれたから、押し潰された者は今の所いないが……あまり時間の猶予は残されていない。と言うのもファーヴニルが向かう先には、スバル達がいる避難所……地下シェルターがある。シャロンの月詠幻歌に惹かれたせいかもしれないが、このままでは避難
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