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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第26話 「射撃講座・入門編」
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られたことに安心感を覚える。さて、イコライザの話だったか。

「『零落白夜』の方に容量を使ってるからな。」
「ワンオフ・アビリティだね。織斑先生・・・初代『ブリュンヒルデ』が使っていたISと同じ能力なんだよね?」

よくご存知で。『零落白夜』は千冬さんの専用機《暮桜》のワンオフ・アビリティと確かに同一だ。その得物の銘が同じく『雪片』であるように。しかし、《白式》のデータが早くも拡散され始めてるな。それだけ注目されてるってことか。当たり前だけど。

「姉弟だからとか、そんなもんじゃないのか?」
「それだけじゃ理由にならないと思うよ。これはISと操縦者の相性が重要だから、意図的に再現できるものじゃないんだよ。」

その通り。専用機はまさにたった一人のためのISだからな。その人間に最も適する状態を学習し、選択し、成長していく。そもそも、ぶっちゃければワンオフ・アビリティ自体、本来ならば第二次形態移行(セカンドシフト)後に低確率で発現する貴重な代物だ。俺の《武神》もそうだが、既に能力を持っているというだけでも異常なのである。操縦者も珍しければISもレア物なのだ。

「うーん、ちゃんとした理由があると思うんだけど・・・。零はどう思う?」
「さあ?ISにはまだまだ未知の部分が多いからな。仮説は立てられても実証はできないし。」

正直に言えば、実は理由を知っているのだが。今明かす必要もないし、何より俺が原因で噂でも流れようものなら一大事だ。シャルルを信頼していないわけではないが、迂闊に喋ることじゃない。

「今はそれは後回しだ。本題に戻ろう。」
「あ、うん。それもそうだね。じゃあ射撃武器の練習をしよっか、一夏。はい、これ。」

そう言うと、シャルルは『ヴェント』を展開して一夏に手渡す。その行動に一夏は首を傾げる。さて、俺は的の用意でもしとくか・・・。

「あれ?他のISの装備って使えないんじゃなかったっけ?」
「普通はね。でも、所有者が使用許諾(アンロック)すれば、登録してある人全員が使えるんだよ。試しに撃ってみて。」

とはいえ、一夏は銃器を扱うのは初めてだ。引き金を引けば弾が出ることくらいは素人でも知っているだろうが、具体的な使用方法は常識を超えている。

「か、構えはこうでいいのか?」
「えっと・・・、脇を締めて。それと左腕はこっち。分かる?」

背後から密着する形でシャルルが一夏に手取り足取り指導している。教官失格者3名の歯軋りが聞こえるようだが、気にしないでおこう。うら若き乙女たちが歯軋りなんて不名誉以外の何物でもない。

「火薬銃だから瞬間的に大きな反動は来るけど、ほとんどはISが自動で相殺するから心配しなくて良いよ。センサー・リンクは出来てる?」
「えーと・・・?」

さっきから一夏が
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