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オズのポリクローム
第十幕その一
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                 第十幕  オズの国の天使達
 皆は旅を続けています、そうしてお空を見ていますが。
 その中で、です。ジョージはお空を見ながらポリクロームに尋ねました。
「ポリクロームさんは虹の精霊ですよね」
「ええ、そうよ」
「そして僕達は雷の精霊さんの雷玉を探していますけれど」
「それがどうかしたの?」
「精霊さんは他にもおられます?」
 こうポリクロームに尋ねたのです。
「虹の精霊さん、雷の精霊さん以外にも」
「ええ、いるわよ」
 その通りとです、ポリクロームはジョージに答えました。
「お空にもね」
「そうなんですね」
「雨の精霊さん、雪の精霊さん、雲の精霊さんに」
「多いですね」
「色々な精霊さんがおられるわよ」
「そうだったんですね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「それぞれの精霊さんのお家があるの」
「雲にですか」
「オズの国のお空にはね」
「そうなんですね、色々な精霊さんがおられるんですね」
「そうなのよ」
「オズのl国のお空って面白いですね」
 ジョージはポリクロームのお話を聞いてしみじみと思うのでした。
「鳥さん達だけでなく」
「お魚さん達もいてね」
「色々な精霊さん達もいて」
「暮らしているのよ」
「お空って奇麗ですけれど生きものはいないって思っていました」
 雲が届く様な範囲になるとです。
「そう思っていましたけれど」
「実は違うのよ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「オズの国のお空は楽しいわよ」
「皆がいるから」
「そうなの」
「そうですか。面白いお空ですね」
 ジョージはポリクロームのお話を聞いてしみじみと思いました、ですが。
 魔法使いはそのジョージにです、このことをお話しました。
「あっ、普通にこの高さでもお空には生きものが沢山いるよ」
「そうなんですか?」
「うん、外の世界でもね」
「けれどお空には」
「虫が一杯いるんだ」
 この生きもの達がというのです。
「実はね」
「えっ、この高さでもですか」
「そうだよ、流石に高過ぎると寒いし空気が薄いからいないけれど」
 それでもというのです。
「これ位の高さならね」
「いるんですね、虫さん達が」
「そうなんだよ」
「そうですか、何か凄いですね」
「うん、オズの国でもそうでね」
 この国のお空もというのです。
「小さな魚君達や鳥君達が食べてるんだよ」
「成程、この高さでもですか」
「あとこの国のお空にはプランクトンも一杯いるから」
「じゃあプランクトンもですか」
「虫君や魚君達の食べものになっているんだ」
「面白いですね」
 ジョージは魔法使いのお話も聞いてでした、しみじみとして言いました。

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