第8話「ほうしん」
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とかの車を使うっていう手があるけど、どこに鍵があるかわからないしな。
「...今後の方針としては、とにかく学校内での安全の確保が妥当だな。」
「そうだな...。まだ、バリケード張ってても安心とは言えないし...。」
先生が噛まれるような展開にまたなってしまう可能性があるしな。
「先生はどう思いますか?」
「...賛成...なんだけど、もうバリケードに使えるような物が少ないのよ...。」
「安全の確保も厳しいのか...。」
一階と二階の教室に壊された机と椅子の中に、綺麗に残ってるのあったか...?
「...壊れた机とかでも使う事はできる。バリケードや安全の確保に関しては俺に任せてくれないか?」
「.....どうするんだ?」
「技術室にある工具とかを使えば、色々と作れるだろう。」
これでも技術力はあると思っている。板で補強とかはできるだろ。
「でも...危険よ?」
「タイミングを見計らって、地道に進めて行くさ。全員で一気にやったりする方が危険だったりするしな。」
若狭の言葉に、そう答える。
「後は...奴らの性質がもっとわかればな...。」
「音に反応して、動きは遅い。でも頭を潰さないといけないし、噛まれたら一発でアウト。...後は力が強いのと、足が弱くなってるから高い所にはあまり上らない...かしら?」
「...結構分かってるんだな。」
尤も、俺も知ってた事ばかりなんだが...。
「...まぁ、バイオハザードみたいにクリーチャー的な化け物が出ないだけマシだな。」
「ゲームと同じようになってたら私達生き残ってないからな!?」
噛まれたら一発アウトに加え、武器は貧弱。突然変異や化け物が大量に出現...。うん、死ねるな。俺でも生き残れないわ。
「...だが、突然変異がいないとは考えにくいな...。」
「えっ?」
「今回起きたこのパンデミックは、ほぼ確実にウイルスによるものだ。そのウイルスが突然変異..もしくは感染者に適応したら....。」
そこまで言って聞いている三人が息をのむ。
「...まぁ、飽くまで可能性の話だ。警戒だけに留めておけばいいだろう。」
「いや、不安になるから。」
「何事も最悪を想定して行動するべきだからな。」
不安にさせてしまったのなら仕方ない。この話はもうやめるか。
「....さて、そろそろ寝るか。俺が見張りをするから、他は寝てていいぞ。」
「...って、まさか、ずっと起きているつもりか!?」
生徒会室改め、学園生活部室を出ようとする俺に恵飛須沢がそう言ってくる。
「こういうサバイバルで見張りも置かずに眠るのは危険だ
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