第1章:修正の始まり
第10話「和解」
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上がれる。弱者なりに強者を倒す方法を模索し、ありとあらゆる手を使う。...俺はそれをしているだけさ。」
「.....そう、か....。」
何かに納得したような、そんな顔をするラウラ。
「...かつての教官ならば、“力”の事をちゃんと教えてくれたのだろうな...。」
「...ああ。千冬姉は、そういうのに鋭いからな。」
俺に対する態度も軟化し、そう言うラウラ。
「...すまなかったな。お前の事を良く知らずにあんな事を言ってしまって。」
「...いや、分かってくれたならいいさ。」
「お前は教官の弟にふさわしい。...いや、お前は“教官の弟”としてではなく、“織斑秋十”として見てほしいのだから、この言い方はダメか。」
俺を気遣ってか、言い方を変えようとする。
「俺を俺として見てくれてるなら、それでいいさ。」
「む...そうか。」
変に言い方を変えられても、むず痒くなるだけだしな。
「それと、礼を言う。私を助けてくれて。」
「...いや、俺だけでは勝てなかったさ。桜さんが援護してくれたから、助けれた。」
「それでもだ。ありがとう。」
...まぁ、感謝されるのは嬉しいけど...。
「ところで、私が取り込まれたアレは...。」
「あー...確か....桜さーん!」
俺も良く知らないし、説明もしにくいので桜さんを呼ぶ。
「呼んだー?」
「はい。ちょっと聞きたい事g....って桜さん!?」
呼んだらすぐに部屋に入ってきた桜さんを見て俺は驚愕してしまう。
....なぜなら。
「どうして束さんの服を着てるんですか!?」
そう。今の桜さんはまるで不思議の国のアリスのような服...つまり束さんの服を着ていたのだ。...うさ耳と声以外、ほとんど違いがないんですけど...。
「....束に、してやられたんだ。」
「束さんに?」
「戦闘でさすがに汚れたから着替えようと思ってな...。替えの服は拡張領域にいれておいたんだが...束がそれを弄って服をすべて女物に替えられていた....。」
うわぁ....。束さんの事だから、桜さんが着てる服が一番マシだったんだろうな...。
「...って、そんな事より!彼女が捕まっていた...えーっと..VTシステムについて説明してくださいよ。」
「そ、そんな事って....。...んん゛、えっとだな―――」
「―――って訳で、まぁ今は束が潰しに行っているから気にしなくていい。」
憐れVTシステムを研究していた研究所。束さんに直々に潰されるとは。
「なるほどな...。理解した。」
「あ、それと、VT
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