特別公演開演
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太正12年5月下旬・・・
今日から始まる3日間の特別公演夢の導きの初日を迎えた。
「はあ、ドキドキするな、自分の考えた舞台だからな余計ドキドキするな」
大神はそんなことを考えていると、かすみと由里に捕まり事務室に連行された。
「ちょッ二人共何で俺をここに連れ込むんだい?」
大神は、二人に質問する。
「だって大神さん、この公演中、支配人なんでしょ?」
由里が質問する。
「ああ」
「それで私たちは、大神さんを連れて来たんです」
「直哉君も公演中はここで仕事して、支配人室でも、仕事をして、大体公演終了まで缶詰状態よ」
「ええーーそれじゃあ俺が、考えた舞台を俺が見ることは?」
「残念ながら見ることは、出来ないでしょうね」
「そ、そんなーー」
「仕事を代わらなきゃ、見れたんですけどね」
そのころ直哉と花組は・・・
「うー緊張する」
「さくらちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ直哉君、心配しないで」
「だらしないですわよさくらさんと、言いたいですけど、私も緊張して来ました」
「アイリスも緊張してきた」
「うちもやで」
「やっぱりみんなに、モギリなんてさせるべきじゃなかった」
直哉は内心後悔をしていた。そんな直哉を見てさくらが、直哉に近づき手を握るのだった。
「さくらちゃん」
「直哉君一緒に頑張ろうね」
アイリスたちも、直哉とさくらの空気に触れ、穏やかな気持ちになり、緊張をしなくなっていた。
そして、開場の時間になった。
「うおおお。珍しい支配人が、モギリをしている。
「こちらは、さくらさん達花組全員がモギリをしてるわ」
「もうこの半券宝物にするわーー」
「俺もだーー」
等とお客さんは、意外な出来事にも、喜んでいた。そして舞台が始まり、直哉の仕事は一区切りついた。
「直哉君どうだった?初めてのモギリは?」
「あ、椿さん予想以上に疲れましたよ」
「意外に、体力を使うんですね、モギリて」
「そうだよね、大神さんも、最初は相当苦労してたし」
「そうだ直哉君は、花組のお芝居見た事ある?」
「余り無いですね」
「なら今かみに行って良いよ」
「ええーー良いんですか?
「うんいいよ」
そして直哉は、公演中の観客席に座ると、いつも見ているさくら達の表情とは違う一面を見れたことに感動している。直哉だった。
そして、3日間の特別公演が終わり、大神と直哉は、本来の仕事に戻った。
大神は後悔をしていた。自分の考えた舞台なのに、この3日間一度も舞台を見ることが出来なかったからだ。
直哉とさくら達にとっては.直接お客さん達と、ふれ合うこ
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