暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第25話 剣技は更なる速さへ
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顔で言う。

怖い笑顔だな……

そんなことを思いながら俺はキリトたちに言う。

「わかったよ。1つ目は神速スキル《4倍速》だ」

「これ以上速くなってどうするんだよ」

キリトが呆れたように言うが俺は気にせず続ける。

「だが、《3倍速》からはある一定時間以上使うと神速スキルに冷却時間(クーリングタイム)が課せられるんだ」

「一定時間て?」

「3倍速は10分、4倍速は1分、そして5倍速は5秒で冷却時間が課せられるんだ」

「だからあの時1分間だけ任せろと言ったのか」

「そういうことだ」

キリトはあの時の言葉の意味が解り納得したように言った。


「1つ目ってことは2つ目もあるんでしょ?」

「まぁ、そうだが……」

そこで俺は言葉を止めた。
突然の沈黙にキリトたちは不思議そうにこっちを見る。

「2つ目はリミッター解除による加速状態と俺たちは呼んでいる」

「それはどういうやつなんだ?」

「例えるなら、某バスケアニメにゾーンていうのがあるだろ?」

「ああ、あのめっちゃ強くなるやつだろ」

「そう。それに近い状態になるんだ」

今の会話でキリトはだいたいわかったらしく納得したが、アスナとサキは理解できず頭の上に?マークを浮かばせながら考える。

「ん〜、わかんないよカゲヤ君。もっと私たちにわかるように説明してよ〜」

「簡潔に言うと100%の力を発揮する状態かな」

「100%?」

「そう。俺の兄が言うには人間にはリミッターが掛かっているらしい。理由は単純にずっと100%の力を出していたら身体が保たないからだと。加速状態はそのリミッターを解除することによって起こる状態の1つらしいんだ」

「でもそれって……」

「ああ、使ったあとに反動がくる。使っている状態が短ければ反動は軽いが、長く使えばその分反動もきつくなる。いわゆる諸刃の剣みたいなものだ」

「使い勝手の難しいやつだな」

「だが、滅多に使うことのないものだから大丈夫だ」

「それなら心配ないな」

3人とも理解して納得すると沈黙し静寂が訪れる。
するとアスナが手をパンパンと叩いて気分を変えるように明るい声で言った。

「これからどうしようか?」

「まずは次の層の転移門をアクティベートしなきゃいけないな」

「あまり気が進まないな……」

「同感だ……」

今頃俺たちのスキルの話題が回っていると思うと転移してきたプレイヤーたちに質問責めにされる可能性があり、俺もキリトも気が進まないのだ。

ただでさえ疲労が溜まっているというのに、これ以上面倒事が増えるのはごめんだ……

「前みたいに隠れてやり過ごせばいいじゃない」

「どんだけ
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