第3章 リーザス陥落
第72話 ホッホ峡の決戦T
[7/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もんね。うん。……でも) ……負け、ないよ」
「う、うん? メナド?」
「え? や、やー 何でもないよ、かなみちゃん。さ これからの戦い、頑張るよー!」
「……うん」
やっぱり、想い人が同じと言うのは 複雑だ、と思ってしまうかなみ。志津香との関係は良好なのだが……、長く親友であるメナドであれば、やっぱり 複雑なのが上だったのだった。
〜自由都市 ジオの町 ヘルマン軍事司令部〜
ジオの町は ヘルマン軍が占拠しているが、レッドの町の様な凄惨な光景は広がっていない。これは 早々に市長が白旗を揚げ、更には甲斐甲斐しく世話をやいている、と言うのが理由だ。
比較的、平和であるジオの町だが、今は殺気立っている。
「第一から第五小隊、準備完了しました。中隊長、いつでも出撃できます!」
「急げ急げ急げーーッ!! じじいのFUCKの様にモタモタしてるんじゃあないッ!!」
そう、リーザス解放軍の下へ進撃する為に、全体が殺気立っているのだ。
先駆け部隊として、指揮を任され、準備をさせているのが中隊長ロバート・ランドスター。先の戦いでの傷は、驚異的な回復力、そして 後々に合流したセピアのフォローもあり、戦闘に問題ないまでに回復をしていた。丸焦げだったあの身体が嘘の様に元どおりに戻っているから、驚きだ。……やはり、何処となくランスに似ている。
ランスに似てる件は、置いといて、ロバートの激は続けて飛んでいる。
「はっ、中隊長。荷物も出来るだけ軽くしてあります。ですが、行軍中は矢弾が不足するやもしれませんが……」
「バカ野郎! そんなもんは、輸送隊のケツにお前のFuckin精○で、貼り付けておけ! オレたちは今から、あのくそったれのレッドへ。ホッホ峡を抜けて、あの糞馬鹿野郎どもをレイプしにいくんだからな!」
そのいろんな意味での危機感と、迫力ある言葉に 部下がたじろいでしまうのは仕方がないだろう。
「は……ははっ。では、輸送隊にあずけておきます」
「ふふふ。そぅーだ、それでいい。グッドだ。キビキビやれば、オレもお前の汚いケツに、狙いを定めなくて済む」
「ううっ……!!」
本格的な危機感を、主に尻に感じた部下。ロバートが自らの厚い舌をべろりと舐めた瞬間に、それは最高潮に達し、風の如き速度で逃げ……じゃなく、持ち場へと去っていった。
その間に、もう1人の部下が不安を口にした。
「……万が一の交戦時に、備えがないのは、少し心配ですね……」
その言葉を訊いたロバートは、勿論、強く反応する。その理由は、この作戦の肝の部分にあった。
「あぁん? お
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ