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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第72話 ホッホ峡の決戦T
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果覿面の様なのだ。

 因みに、志津香は最初にいなかったのだが、ユーリがセピアの元にいる、と言う事を何処からか 知って 気になって見に行ったのだ。……セピアの状態を考えたら、ユーリが後一歩、彼女の乱れた服を直してなかったら、足が酷い目にあっていたのは言うまでもない。

「む? 何だ志津香。がははは。成る程、志津香にも実践してほしいのだな? よーしよし。だが、志津香の処女を頂くのはオレ様だからな。野菜くん達には任せられん! オレ様のハイパー兵器でじっくりと やってやろうではないか! とーーっ!!」

 何だか長い口上だったのだが、当然この後の展開も同じだ。
 ユーリはため息を吐き、志津香は。

「……火爆破」

 右手から迸る火柱。それが、正確にランスを捉え、紅蓮の業火で包まれる。

「あんぎゃぁーーっっ!!! あじゃあああっっ!!」

 火達磨になってしまったランスは、慌てて水源へと走っていった。いつも思うのだが、燃えるのはランスだけであり、建物に被害は皆無だ。……いつも通り。

「……火の加減に、磨きがかかってるな?」
「当然でしょ。火事にするわけには行かないんだし。焼けるのはランスだけでいいでしょ」

 平然とそう言ってのける志津香。ユーリに対しては体術の向上、ランスに対しては魔法の向上。良い環境なのだろう。

「はぁ。皆 本当に頼もしすぎるわ。悩んでいた私が馬鹿に思えてきた……」

 はしゃいでいるメンバーを見て、苦笑いをするのはマリアだった。

「あははは……。でも、大丈夫ですよ。マリアさん。……皆、皆とっても頼りになりますから」
「ふふ。そうよね。かなみさん。 あ、私も呼び捨てで良いわよ。志津香の事もそう言ってるんだし。友達の友達は、友達だからね」
「あ……。うんっ ありがとう」

 笑顔になるかなみとマリア。
 そう、この皆と一緒なら、何だって出来る。……ついでにランスも加えて一応プラスになるだろう。

「ら、ランス様。いたいのいたいの、とんでけー」
「ぐぬぬぬ、おのれ、志津香め……。おー、あちちち」

 なかなかの炎を受けていると言うのに、ちゃっかり大丈夫なランス。……耐久度は間違いなく最強クラスだ、とかなみは想い、苦笑いをしていた。

「ふふ。これから戦いなのに。変なの」
「だね。……でも、大丈夫。この人たちは、皆……」
「うん。ユーリの仲間たち、だもん。それだけで 僕は信用出来るよ。……ま、ランスはちょっと軽率すぎるけどね」
「あ……、ま、まぁ それは仕方ないわ。アレは、治らないって思うから」

 信頼に満ちたメナドの視線は 苦笑いをしているユーリに向けられていた。
 そして、その隣にいるのは志津香であり、楽しそうに話をしている。

「(……ユーリだ
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