暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第72話 ホッホ峡の決戦T
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そこには、もっと悪魔と色々ヤってる、シスターがいるだろ?」
「あっら〜、完全無欠、清楚なシスターをお呼びかしら? なになに? 今後の教会作った時の為の寄付? それともセ○クス?」

 結構遠目にいたロゼなのだが、……かなりの地獄耳の様だ。いつの間にか近づいていたのだから。

「ロゼはこっちじゃない。早く言ってやれ。トマトのフォローをな。……頼んだぞ」
「ま、それなりに、てきとーには働くわよ。ダ・ゲイルも仲のいいセ○クスフレンドだし、守らせるし〜♪ それでも、無茶はしないけどねー」
「ああ。無理無茶だけはするな。……危なくなったら、逃げる事、そして、逃がす事だけ考えてくれ。……死ぬのだけは許さん」
「………」

 ぽかん、とするロゼだったが、直ぐに笑う。

「いつの間に、ユーリちゃんは、そ〜んなプレイボーイになっちゃったのかしらん♪」
「……って、誰が、《ちゃん》だ! こんな時にふざけるんじゃない!! 嫌な記憶がよみがえってくるだろうが!」 
「今度は私を墜とそーってのかしらん?」
「今度、ってなんだ! 今度って! お前は色んな意味で無理だ!」

 ぎゃいぎゃい、と言い合っている2人。それを見た志津香はため息を吐き。

「ユーリ……。ランスみたいに、馬鹿騒ぎするんじゃないの。そろそろ配置につくわよ。ロゼも、トマトの方に行きなさいって」
「はいは〜い。んじゃ、これ選別」

 ロゼがひょい、と渡したのは《良薬ヒロク》だ。簡単に言えば 世色癌の改良種。世色癌よりも遥かに小さく、持ち運びにも便利であり、数セットあれば、効率よくパーティ全体を回復させることが出来るアイテムであり……、間違いなくレア物。

「……はぁ、やっぱ、お前には敵わんわ」
「同感……」

 志津香も、ユーリも同意見である。
 ロゼはニヤニヤと、笑いながら去っていった。その手には《良薬アサクヒロク》更には《最良薬フカクヒロク》まで携帯している。ヒーラーである事を踏まえたら、あそこの守りは鉄壁だといえるだろう。……後々の請求には怖いものがあるのだが、今は心強い。ある意味リックや清十郎クラスだ。

 恐るべきシスターロゼ、ココにもあり。










 そして、時間が経ち、すっかりと日も落ちて暗闇がホッホ峡を包んでいた時だ。
 ヘルマン軍のの重厚な軍靴の多重奏が、ホッホ峡に鳴り響く。

「Hurry! Hurry! Hurry!! グズグズしてるんじゃないぞ!!」

 その中で一際でかい声を放つのが、ロバートだ。先遣隊の先頭で檄を飛ばす。

「ははっ! 前進を急がせます! 続け!!」

 足早に、早急に―――この部隊の戦意は非常に高い。……カスタム、ラジール、レッド……辛酸をなめ続け、漸く反撃の糸口を
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