第3章 リーザス陥落
第72話 ホッホ峡の決戦T
[13/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そこには、もっと悪魔と色々ヤってる、シスターがいるだろ?」
「あっら〜、完全無欠、清楚なシスターをお呼びかしら? なになに? 今後の教会作った時の為の寄付? それともセ○クス?」
結構遠目にいたロゼなのだが、……かなりの地獄耳の様だ。いつの間にか近づいていたのだから。
「ロゼはこっちじゃない。早く言ってやれ。トマトのフォローをな。……頼んだぞ」
「ま、それなりに、てきとーには働くわよ。ダ・ゲイルも仲のいいセ○クスフレンドだし、守らせるし〜♪ それでも、無茶はしないけどねー」
「ああ。無理無茶だけはするな。……危なくなったら、逃げる事、そして、逃がす事だけ考えてくれ。……死ぬのだけは許さん」
「………」
ぽかん、とするロゼだったが、直ぐに笑う。
「いつの間に、ユーリちゃんは、そ〜んなプレイボーイになっちゃったのかしらん♪」
「……って、誰が、《ちゃん》だ! こんな時にふざけるんじゃない!! 嫌な記憶がよみがえってくるだろうが!」
「今度は私を墜とそーってのかしらん?」
「今度、ってなんだ! 今度って! お前は色んな意味で無理だ!」
ぎゃいぎゃい、と言い合っている2人。それを見た志津香はため息を吐き。
「ユーリ……。ランスみたいに、馬鹿騒ぎするんじゃないの。そろそろ配置につくわよ。ロゼも、トマトの方に行きなさいって」
「はいは〜い。んじゃ、これ選別」
ロゼがひょい、と渡したのは《良薬ヒロク》だ。簡単に言えば 世色癌の改良種。世色癌よりも遥かに小さく、持ち運びにも便利であり、数セットあれば、効率よくパーティ全体を回復させることが出来るアイテムであり……、間違いなくレア物。
「……はぁ、やっぱ、お前には敵わんわ」
「同感……」
志津香も、ユーリも同意見である。
ロゼはニヤニヤと、笑いながら去っていった。その手には《良薬アサクヒロク》更には《最良薬フカクヒロク》まで携帯している。ヒーラーである事を踏まえたら、あそこの守りは鉄壁だといえるだろう。……後々の請求には怖いものがあるのだが、今は心強い。ある意味リックや清十郎クラスだ。
恐るべきシスターロゼ、ココにもあり。
そして、時間が経ち、すっかりと日も落ちて暗闇がホッホ峡を包んでいた時だ。
ヘルマン軍のの重厚な軍靴の多重奏が、ホッホ峡に鳴り響く。
「Hurry! Hurry! Hurry!! グズグズしてるんじゃないぞ!!」
その中で一際でかい声を放つのが、ロバートだ。先遣隊の先頭で檄を飛ばす。
「ははっ! 前進を急がせます! 続け!!」
足早に、早急に―――この部隊の戦意は非常に高い。……カスタム、ラジール、レッド……辛酸をなめ続け、漸く反撃の糸口を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ