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ソードアート・オンライン 『アブソリュート クイーン編』
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第1話『始まりの予感』
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きなメールの通知音にキリトが我にかえると、アスナが顔を真っ赤にしながら大慌てで音を消していた。

「結城ー。授業中はちゃんとマナーモードにしとくんだぞ。」

「すみませんっ。」

当時のことを思い出していたキリトは、ふと日常的な光景を目の当たりにして微笑んでしまった。

「どんまいアスナ……

…メールを確認しているアスナに向かってそう呟こうとしたが、ふとアスナの表情に焦りと不安が浮かび上がっているのを確認して、喉を詰まらせる。

ーどうしたんだ…アスナ……。ー

「先生!ちょっと気分が良くないので、医務室に行ってきます。キリト君連れてって…。」

アスナの慌てふためく様子に、キリトも焦りを感じていたが、今はそう言ってはいられなかった。

教室を出た2人は医務室には行かず、屋上へと向かった。

「一体どうしたんだ、アスナ?さっきのメール、誰からだったんだ?」

アスナが深呼吸しながら、携帯をキリトに見せる。

「キリトくん…これ……。」

太陽の光が反射する液晶パネルに眩しさを覚えながらも、目を細めて確認する。



〈宛先〉----------------
〈本文〉ママ…助けて……。



ーまさか…これはユイが?…でも一体どこからどうやって…?ー


疑問を感じるキリトにアスナがこう答える。

「私、このメールはユイちゃんからだと思うの。確証はないけど、あの子が危険な状況にあって、私たちに助けを求めてるんだと思うの。」

ユイとは2年前、ALOをプレイ中に突如姿が見えなくなり、それ以来見つかることはなかった。キリトとアスナ…リズベットにシリカにクライン、シノン…みんなで捜したが、結局見つかることはなく、ALOのデータがアップデートされた際に復元できなくなったのでは?…という、腑に落ちない結論に陥っていた。

「俺もそんな気がする。でもこのメールだけでは断定はできない……。」

キリトがアスナにそう言い放った時、二人同時にメールの通知音が鳴り響いた。
ついさっき通知音を消していたはずのアスナが困惑した顔つきになる。

慌てて二人が確認したメールにはこう書かれてあった。



〈宛先〉茅場昭彦
〈本文〉
元SAOプレイヤー諸君。どうか力を貸して
欲しい。本日17:00にSAOを起動し、第1層
《はじまりの街》に集合して欲しい。皆の集まりに期待する。



「まさか本当に団長が…?」

アスナが困惑しながら呟く中、キリトにはこれが罠ではないことだけは確かだと確信していた。

「今は茅場の真意は分からない。けど、確かめる方法が一つだけある。アスナ、もう一度SAOに…アインクラッドに行こう。」

キリトの決意にアスナも大きく
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