暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第15話「草の神」
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「うをっと!?」

「お、お兄ちゃん!?」

  ゲラゲラ笑っていた一人に向けて、無言で魔力弾を放つ。

「...緋雪、他の三人を護ってて。」

「え、あの、お兄ちゃん...?」

  緋雪が僕を心配してか声を掛けてくるが、無視して前に出る。

「あー?なんだぁ?魔導師もいたのかよ?」

「......。」

  ...まだ、かやのひめさんとは会ったばかりで、よく知らない。薔薇姫さんもかやのひめさんから話に聞いただけだ。

「あ、貴方....?」

「..........。」

  相手は典型的な盗賊のような魔導師。...直感で分かったけど、こいつらは本当にありがちな犯罪グループかなにかだろう。

「......っ.....!」

  だけど、こうしてかやのひめさんの友人である薔薇姫さんが踏み躙られ、奴らは僕らを貶すように嗤い、かやのひめさんは薔薇姫さんが犠牲になった事...そしてなによりも自身が無力で何もできない事を悔やんでいる。





   ―――理由はそれだけで十分だろう?





「僕は...あいつらを倒す!!」

  至極単純な事だ。自分勝手だけど僕の怒りをあいつらにぶつけてやる!!

「お前らのしでかした事、この場で償え!!」

  そう言って僕はリヒトを剣型にして構えた。








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