『怜、海斗の元へ』
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言葉であった。
「健康的だしな」
「そうです。健康にはやはり和食です」
ハリスも言う。
「それで如何でしょうか」
「そうだな。本当は中華料理にするつもりだったが」
「あれは豚肉を多く使いますので」
今は駄目だと。そう述べるのだった。
「できれば今は遠慮させて頂きます」
「わかった。じゃあ和食にしよう」
彼は決めた。
「それでいいな」
「ええ。それではそれで」
あらためてホージーの言葉に頷く。
「御願いします」
「うん。ではな」
二人は同時に立ち上がってそのまま事務室を出て駐車場に向かう。そこから車に乗りそれで街のジャパニーズレストランに向かうのだった。和風の外観と内装の店に入りやはり和風のテーブルに向かい合って座ってからハリスがホージーに言ってきた。
「そういえば長官は」
「何だ?」
「アジア系の料理をよく食べられますね」
「ああ、確かにな」
ホージーの方もそれは否定しなかった。目を少ししばたかせながら答えるがこれはたまたま目が乾いていたからに過ぎない。
「大学でアジアの歴史について学んだからな」
「アジアのですか」
「ああ。中国が専門だった」
こう述べる。
「とはいってもあれだ。料理の歴史だ」
「成程」
「よく言われるだろ」
ここで顔を顰めさせるホージーだった。
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