実らない恋
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「好きです。付き合ってください。」
私はきいてしまったのだ。大好きだった拓士が奈々に告白している瞬間を。
頭が真っ白になった。なんで?なんでなの?なんで奈々なの?どうして私じゃないの?いつだってそうだ。私が選ばれたことなんてない。
奈々はなんと答えたのだろう。
私は答えをきくのが怖く、逃げ出してしまった。
(なんで廊下なんかで告ってるの?廊下なんかでしなければ私はまだ拓士を想うことが出来たのに。)
何日かたったある日私は奈々、奏音、千春、華、香織の5人と遊んだ。鬼ごっこをしていた。私が休憩していたときに千春が話しかけてきてくれた。
「あたし、拓士が好きだったんだけどなぁ。奈々にとられちゃったからなぁ。親友の彼氏はとれないよ。まさか同じ人を好きになるなんて。思いもしなかったよ。」
(やっぱり…)
あの時きかなかった答えは…。考えたら涙が出てきそうになった。必死に涙をこらえていると、千春が、
「顔、赤いよ?大丈夫?」
ときいてきた。相変わらず人のことをよく見るやつだ。私は、
「ちょっと体調悪いかも。先、帰るね。 」
といって先に帰った。
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