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ウイングマン バルーンプラス編
3 脱出
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り胸から巻きはじめた。
トイレットペーパーを片手で押さえて体を回転させた。
とにかく急がなければという気持ちで先走って、あまり深くは考えなかった。
くるくる回ると少し目が回ったが、さらしのようにすれば胸を隠してくれる。
桃子はまず、自分のチャームポイントを隠したかった。
自分の胸が標準より大きく、人から、特に男子から注目されているのはなんとなくわかっていた。でも、だからこそ人には奇異の目では見られたくなかった。
そんな思いで、念入りに巻いていると、気づいたときには残りのロールの量がもうわずかになっていた。
「あ!?」
桃子は慌てて回るのをやめた。
残りの量を考えると、額から汗が垂れてきた。
そして、汗でトイレットペーパーがベタついた。
水で溶ける!?
焦ったけど、冷静に考えれば当たり前だった。トイレットペーパーが水に溶けなければ水洗トイレは大変なことになってしまう。
「だ、大丈夫かな?」
そう思った瞬間、急に慎重になって胸にトイレットペーパーを巻き終えた。
その一方で外が騒がしさが気になってきた。3人を探しているギャラリーたちの声が聞こえてくる。
「あ〜ん、焦るよ〜」
上を巻き終えると、慌てて下半身に取りかかろうとした。
しかし、トイレットペーパーを見るとロールはかなり薄くなっていた。
「使いすぎちゃったよね……」
冷静に考えるとこれはヤバイ事態だ。
足りないということは、下半身をちゃんと隠せないということになるのだ。 !
とにかく、下半身を丸出しというわけにはいかない。
ただ、もちろんこのままでも丸出しだ。
考える時間がなかったが、その中での最良の方法を決め、取りかかった。
桃子は慎重にトイレットペーパーを引っ張りながら下半身に巻き始めた。
さらしの要領だ。とにかくあるだけ巻くことにした。
こうやって腰にぐるぐる巻けば、いつものコスチュームのようなタイトスカートに見える。
ただ、それだけでトイレットペーパーが切れてしまう。
つまりノーパン状態だ。
しかし、スノープラスとの戦いでノーパンは経験済みだ。どう動けばいいかは理解はしているつもりだ。
なんとかなるだろう。桃子はそう考えることにした。

アオイも美紅と同じく下半身から巻き始めていた。
しかし、ふんどしなんて知らないので、太ももあたりから始めた。
太ももを巻いて腰回りを巻いて、そして股間辺りをなんとか隠すように織り込んだ。
残ったトイレットペーパーを使い胸を隠した。
乳首が目立たないように胸辺りは何重にもしながら、へそ辺りまでぐるぐる巻きだ。
これなら今までよりは恥ずかしくない。
アオイはほっと一息ついて、モデルのようなポーズをとってみた。
「なかなかうまくできたんじゃないかしら」

アオイがポーズをとっていた頃には、
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