3 脱出
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もうこのアイデアしか今の状況から脱する方法はない。
美紅の行動はそう考えたからの結論だった。
慌てて、アオイも桃子もそれに続いた。
「美紅ちゃんに何か考えがあるんだわ。それにかけましょう!」
もう恥ずかしいなんて言っていられなかった。
何もアイデアの想いつかなかった2人は藁をもつかむ思いだ。
「はい!」
美紅の全力疾走に続くには、恥ずかしがってなんていられない、
アオイも桃子も、胸も下半身も隠さずに飛び出した。
女の子3人が全裸で全力疾走で駆け抜けていく光景に、ギャラリーもあっけにとられた。そして、声もなくただ茫然と、立ち尽くしたままその姿を見送った。
屋上のエレベータホールに出た美紅たちは、その横にあった非常階段をダッシュで降り、その中段にある踊場の女子トイレに一直線に駆け込んだ。
幸いにもそのトイレには誰もいなかった。
ギャラリーたちも後を追いかけてくる可能性もある。そんなにゆっくりもしてられない。
トイレには個室が4つあった。
「とにかく、中に入って!」
美紅は一番奥の個室トイレに入ると、桃子がその横に、アオイは手前から2番目の個室に入った。
「トイレットペーパーを使えば隠すことができると思うの!」
その言葉を聞いてアオイと桃子も美紅の考えを理解した。
3人は自分の入った個室のトイレットペーパーを見た。
アオイのところのトイレットペーパーはほとんど使われていない状態だった。
しかし、美紅と桃子の入ったところはいくらかロールが少なくなっていた。半分くらいは使われてしまっていた。周りをみると予備のトイレットペーパーは見当たらなかった。
これで足りるのか?
2人の心に不安がよぎった。
別の個室に移動することも考えたが、追いかけてきたであろうギャラリーの声が気になった。とにかく、時間がない。
それに残る個室は1つ。そこにここ以上にトイレットペーパーがある保証はなかった。
もう迷っている場合ではなかった。
美紅と桃子はとりあえずあるトイレットペーパーで自分の胸と下を隠すためにカラカラとロールを引っ張り始めた。
美紅はある程度の長さを引っ張り出すとそれを使ってふんどしを作ることにした。自分のイメージできたトイレットペーパーを使って作れる下着がそれだった。
ロールの量から考えても失敗はできない。もちろん、美紅自身、ふんどしなんてしめたことはない。実際、どれくらい必要なのか検討もつかなかった。
しかしやるしかない。
慎重にふんどしをイメージをしながらカラカラとロールからトイレットペーパーを引っ張り出し、ある程度の長さになると折り返し、何重にもすることである程度強度のある布のようにな丁寧に折り返した。
一方、桃子は感覚的だった。
とりあえず、トイレットペーパーを引っ張り出すといきな
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