第一部
第六章 〜交州牧篇〜
七十二 〜弓腰姫〜
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乗り出す。
「私には、その気はない。そこまで節操なしではないつもりだが?」
「……無論、殿の事は信じております。ですが」
「ならば、気にする事はない」
「……は」
彩は、安堵の表情を見せた。
「さて、山吹さん。渡河の事、兵士さん達にも伝えに行きましょう」
「え? あ、あれれ?」
愛里は、山吹を連れて部屋を出て行く。
……ふっ、気を利かせたつもりか。
「殿は、そうでなくても慕う者が多いのです。あまり、やきもきさせないでいただきたい」
「……善処しよう」
とは申せ、呉に行けばまた、修羅場になるやも知れぬが。
慕われるのは無論悪い気はせぬが……ちと、先が思いやられるな。
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