百合の軌跡
第3話 くのいちを味見…♪
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シオン「綺麗……あっ…。」
パートナー契約をすると、私たちの足元から柔かな光のカーテンが立ち上がり…私がそれに見惚れていると、光が収束しお互いの胸の中央に光の糸が見えた。
シオン(本当に…こんな私に…パートナーが…。)
私たちが意識を集中しているときだけ見える、二人だけの光のリンク…。
本当にスノウのパートナーに選んで貰えたのだと実感出来て、私は嬉しくてまた少し表情がゆるんでしまう。
☆☆☆☆
スノウ「契約、完了。
……ちょっと疲れちゃったわ。少し休みましょう。」
シオンとの出会い、夜の探索と、久しぶりのパートナー契約。
疲れていたのは本当だが…休もう、というのは嘘で。
スノウ「ほらシオン、貴方もこっちに来なさい。」
私は少し開けた岩の陰で火を焚き、周囲に魔法《アラート》のリングを広げる。
私は重たい鎧を外して、簡素なガウンを羽織る。
シオン「ええ…。
(スノウってやっぱり綺麗ね…ガウンを羽織って雰囲気も変わって……って、私何を考えてるのかしら。)」
岩に寄りかかったシオンと隣り合って、少しおしゃべり…無愛想だが、彼女も私とのおしゃべりを楽しそうにしていて。
ゆったりと、時間が流れていく。
スノウ「そういえば、シオンは職業のスキル上げはどうしてるの?」
想像はつく。
きっとこの娘は辛抱強く、何度も戦闘を重ねて…いや、戦闘だけで強くなってきたのだろう。
シオン「何よ突然…そんなの何度も戦闘を繰り返して、その感覚を掴んで自分のものにしていく意外ないでしょ?」
スノウ「ふふっ…それ以外に、いい方法があるのよ……♪」
シオン「っ……いい…方法…?」
私の想像通りだった。
私は微笑むと、そっとシオンの肩を抱く。
すると彼女は身体をぴくんと震わせ、無表情だった頬が少し赤くなり、お互いの甘い香りが鼻をくすぐる…シオン、美味しそう…♪
スノウ「試して、みない?」
シオン「た、試すのはいいけど…ちょっと顔が近い…わよ…。」
私とシオンのお互いの顔はすごく近くまで迫り、お互いの吐息が肌に触れる。
恥ずかしいのか…クールだった彼女の表情は少し揺らぎ、気丈な態度も薄らいできて。
スノウ「ふふふ…♪
いいわ…教えてあげる…♪」
シオン「あっ…んんっ…! ス、スノウ…貴方いったい何を…?」
私は優しくシオンの髪をかきあげて、露出した耳に唇を寄せる…そして囁きは私が思った以上に熱く湿っていた。
突然の私の行動に彼女は身体をぴくんと仰け反らせ、口から少し甘い吐息を漏らした。
スノウ「いい? 己自身の力であるスキルの上昇には幾つかの要素があるの。」
シオン「くっ…い、今は私に触っちゃーーあぁん…!」
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