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Fate/EXTRA〜もう一人のアーサー王〜
修行の賜物
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しているというか優しいというか……」


 「ふん、気のせいだろ。もう寝ろ。オレは疲れた」


 そう言うとセイバーは横になり、背をこちらに向ける。しかし、まだセイバーの話とやらを聞いていない。


 「お前が話したいことまだ聞いてないんだけど」


 「お前が既に言ってしまった。奴の真名についてだ」


 こちらの方を振り返らずそのまま彼女は言った。あぁ……これは空気の読めないことをしてすみません。土下座まではしたくないが平謝りなら普通に出来そうな気がする。俺は彼女に一言、ごめんと言っておくとそのままベッドに倒れ眠りについた。




―――――――――――――――――――――――――



 翌日、今日もアリーナで俺はセイバーとの修行に明け暮れていた。

 
 しかし、今回の修行は今までとは少し変わっていた。前まではこっちが攻めだったのが今回は俺が受け身という形でセイバーが攻めという内容だった。


 「そら、足ががら空きだぞ」

 
 「ッ!!」

 
 剣を交じり合いながらセイバーが冷静な声色で俺に告げた。

 瞬間、俺がそれに反応した時にはセイバーは自分の足を俺の足に絡ませ、そのまま持ち上げた。そのまま俺の体はバランスを失いそのまま後ろへと倒れる。


 「まだ死にたいか?」

 
 「ああ、あと何千でも死んでやるからお前から一本何が何でも取ってやる」

 
 「ふん、言うじゃないか」


 俺は再び立ち上がると、深く息を吸って精神を統一させる。

 幾分かざわついた気分を穏やかにさせると目標をそっと見据え、ジッと剣を構える。それに対応するかのようにセイバーも自分の剣の構えを見せてきた。


 ――――――さぁ、もう一度だ!

 
 こうして再び修行が開始される。


 今日の修行が開始されて大体四時間ぐらいが経ったと思われる。

 未だにセイバーから一本取れないのは悔しいが自分自身着実に成長していることが実感できた。特にそう思えたのはセイバーのあのトリッキーな動きに何度かついてこれたことだ。


 どうやら少しだけ防御に関しては向いてるところがあるみたいだ。

 攻撃についてはセイバーに当たる気配はないが、防御に回ったらセイバーでも少し手こずる程度には成長したと思う。
 

 相手がどんな動きをするのかどうか、次の攻撃のルート等を速やかに推測し、それをいなす。この数日間での実戦で覚えたのはこの防御手段だけだがなんとか立ち回れるようにはなっていた。


 まぁ、ほとんどがセイバーに一方的にやられたせいで身に付いた技なんだが塵も積もれば山となるとはこのことだ。


 何事も努力が肝心だ、というこ
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