暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
オープニング Fate/parallel world
第1話 訪れる夜
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にばれていたのもあって、あっという間に捕まったのだ。
 しかしその男には自分よりも下位の部下たちがおり、緊急連絡してしまった事で騒動の規模が大きくなった。
 その緊急連絡を受けた部下数人は、藤村組に入ろうとしたが組員に門前払いを喰らう。
 勿論納得できない部下たちは何度も入れさせろと要求して言い争いになり、騒ぎが大きくなっていく内に近所の住民が警察に通報したのだ。
 しかも内容は、藤村邸に怪しい人たちが押し入ろうとしていると言うモノだった。
 そして警察も介入してからやっと騒動は一時的に静まってから侵入した男を九鬼に引き渡したが、男は自分は攫われて暴力を受けたと世間に公表したことでさらに炎上していった。
 その出鱈目に切れた藤村組全体が、警察に通報して弁護士も通して裁判モノになった。
 正直に言えば、その男に生き地獄を合わせたかったが、藤村組で保護している隣の邸宅の少年の説得により、法に従うと言うやり方を取る事に成った。
 そして幾つもの証拠を見つけた上で、結果的にその男は懲役〇年に処された。
 勿論男は控訴したが、それも棄却された。
 功を焦ったが故に奈落に沈んだ男の末路だった。
 しかしこれでこの騒動は終わらなかった。
 企業からその様な騒動が起きた九鬼財閥は、一気に業績は下向きになり、九鬼財閥を成り上がりと邪魔に思っていた他の企業も陰険な嫌がらせなども受けたので下がる一方だったが、九鬼財閥の首脳陣が過労死しかねないほどの働きを見せた事によりたった1ヶ月で何とか業績を元に戻しって行く事に成功したのだ。
 だが問題はもう一つあった。
 九鬼財閥全体を守るために九鬼のトップである帝は、ある重大な事を忘れていたのだ。
 九鬼財閥全体を守ると言う事に比べれば些細な問題だったが、今の時代で信用を取り戻すと言うのは並大抵の事では無い。
 にも拘らず、何と一月もの間藤村邸へに謝罪しに行くことを忘れていたのだ。
 忙殺モノだったからと言って許されるモノでは無かった。
 その日の内に急ぎ謝罪をしに行ったが、門が開かれることは無かった。
 それから毎日のように最低1時間以上は門の前で土下座する日が続いたが、結局開かれることは無かった上、冬木市に九鬼財閥関係者が入るだけで住民たちからの白眼視に晒されて行った。
 地元の警察署ですらあまり対応が良くないのだから、住民たちがどれだけ藤村組に信を置いているかが分かるだろう。
 あれから数ヶ月経った今では、住民たちからの白眼視に晒されることはなくなったモノの、未だにあの騒動の溝は深く、誰もかれもが余所余所しかった。
 そして今に戻る。

 「あの件につきましては私にも責任があります、帝様。武士道プランの発案者は私なのですから」
 「別に今あの時の責任について問う気は無いんだぜ?マープル
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