6 グリーン対タケシ 2
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どうしようもねーな。
ねーちゃんの前でカッコわりーとこ見せちまったぜちくしょー)
フシギダネの悲鳴が聞こえてくる。
グリーン(こいつでかすぎるんだよ反則だろ。
こんなのポケモンバトルじゃねーよ。
まるで山を相手にしてるみてーだ。
そういやあんな感じの岩肌の山を登ったことがあったっけ。
あれはじーさんとねーちゃんと山にキャンプに行ったとき……)
オーキド「山を登るにはちゃんとした装備をせんといかんぞ。
手袋や帽子や防寒着はもちろん、雨が降ってきたときのための雨具! 山の天気は変わりやすい。
そして水と食料! 山にショップなどないからのう。
それから万が一体力が尽いてビバークするときのためのテントや寝袋!」
グリーン「そんなに持っていったら重いし邪魔くせーじゃん」
ナナミ「おじいさんそんなに持っていく必要ありませんよ。今回登る山はせいぜい1000メートル級だしロープウェイもあるんですから」
グリーン「そうだよこんな山楽勝だぜ!」
オーキド「いや、山を甘く見てはいかんぞ!
相手は自然そのものじゃ。何が起こるかわからん。
自然の力は強大じゃからのう。そんなものと戦って人間が勝てるわけがない。
本当に戦うべき相手は自分の中にあるそんな浮ついた気持ちじゃよ」
グリーン(結局雨は降らなかったしビバークもしなかった。
ロープウェイは快適だったし山頂からの景色は最高だった。
じーさんは重い荷物のせいでへたばって自分で自分を苦しめてただけだった。
あの時はエラソーなこと言ってバカじゃねーのって思ったけど、今はなんとなくわかるような気がするぜ)
フシギダネがイワークから振り落とされる。
叩きつけられた地面をえぐりながらグリーンのもとへ戻ってくる。
グリーン「大丈夫か、フシギダネ!?」
返事は弱々しいが確かに頷く。
傷薬を与えるが気休め程度にしかならなかった。
それでもフシギダネは戦う意思をみせる。
グリーン「フシギダネ、イワークに登れ!」
タケシ「今度は何をするつもりか知らんが、さっきのぶんの我慢を解かせてもらう!」
正面からイワークの振り下ろす尻尾がくる。
フシギダネはそれを避けて岩の巨体に跳び乗る。
まるで垂直のロッククライミング、
しかも動く。
つるのムチを使いながら一歩一歩登っていく。
タケシ「振り払え、イワーク!」
ついに頂上である頭の角につるを巻きつける。
イワークは頭をぐるぐる回して遠心力で振り払おうとする。
それに伴い、角は頭上を引っ掻き回していく。
屋根はそれと呼べなくなるほど大破する。
屋外の陽の光がじゅうぶんに射し込むほどになった。
イワークは柱のサッシのような硬い部分に角をぶつける。
急所から
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