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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第39話:天と地と努力の恵み
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事なんだけど。

「決まってるでしょ。可愛い妹の彼氏を自慢したくて、忙しいお兄様を連れてきたのよ! ほら早く……彼氏を連れてきなさいよ」
私等の姿を見て、直ぐに上がってきたフレイちゃんとは違い、何やら野菜を籠一杯に入れて麓から上がってきた彼氏を、直ぐにでも近くに来させる様促すリュリュ。

「やぁ、初めまして。君が僕の可愛い妹であるフレイの彼氏……自称彼氏君だね?」
ちょっと苛めてみたくなったらしく、引っかかる様な言い方で挨拶をし、爽やかな笑顔で握手を求めてるティミー。
すると……

「あ、あの……俺……畑仕事してたから、凄く汚れてるんです。握手はしない方が……」
と、彼の手を見て戸惑う少年。
だからティミーは爽やかな動作で彼の手を強引に取り……
「汚れたら洗えば良いだけの事。僕はそんな些細な事は気にしないよ。そんな僕の名はティミーだ……宜しく」
と握手して格好良くアピール。

「は、初めまして……俺はフェルマーです」
「私はティミーの妻のアルルよ。宜しくねフェルマー君」
私も自己紹介しながらフェルマー君の手を取り握手。すると……

「私はリュリュよ、宜しくぅ」
とリュリュも握手で挨拶。
「あ、いや……同じ村に住んでますから知ってますし、会話するのも初めてじゃないですよね?」
ヤバい、良いツッコミだ。我が家に入ると苦労するぞ。

「良いツッコミだが、我が家は強敵揃いだから、そんなツッコミスキルだと苦労するぞ」
「きょ、強敵揃いって……何ですか?」
プロのツッコミニストが、これまでの人生の経験から得た情報を若者に享受する。

「何だ、会った事ないのか……強敵ポピーお義姉様に?」
「あ、会わせる訳ないでしょ!」
苦笑いのティミーの質問に、慌てて答えるフレイ。
その姿が何か笑える。

「そうか……気持ちは解るが、(いず)れは通らなきゃならない道だ。丁度良い機会だから今日はその強敵も呼ぶ事にしよう」
そう言うと懐からMH(マジックフォン)を取り出し、目的の人物を呼び出し始めるティミー。

「ええ!? よしましょうよ……私、あの人が苦手なのよ」
ティミーの行動に慌てふためくフレイちゃん。
「安心しろフレイ。あの女が得意な奴なんて父親ぐらいだ。でも、双子の僕が知っててアイツが彼氏の事を知らされてないと、後が怖いぞ」

そんな本音を言いつつ、お義姉様を呼び続けるティミー……
普段なら早めに応じるのに、何か忙しいのかしらね?
呼び出し音30回目で立体映像に変化が……

『あ……あ……あん? な、何? あ……何か……ぅん……用?』
そこに映し出されたのは、旦那のコリンズ殿下と汗だくで愛し合ってるポピーお義姉様の姿だった。
「ぅわぁぁ〜!!」

慌てたティミーは|MH《マジック
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