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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
欠陥
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だよな。レオンの造形の速度が遅いことはなんとなくわかりそうだけど、バランスが悪いというのは普通なら絶対に気づかない。というか気にしない。

「さぁな、自分の頭で考えるんだな!!」

リオンさんは不敵な笑みを浮かべると、お馴染みの造形魔法の体勢になる。

「アイスメイク・・・ドラゴンフライ!!」

リオンさんは鷹の時と同じようにたくさんのトンボを作り出し、その群れがカグラさんにかなりの速度で突進する。
しかしカグラさんはそのトンボの隙間を縫うように走り、リオンさんに徐々に接近していく。

「ちっ・・・アイスメイク・・・イーグル!!」

リオンさんはそれを見ると次なる攻撃として鷹を作り出す。さすがはリオンさん、すぐに自分の手元に鷹を作り上げることができた。だが、

ガンッ

「うわっ!!」

カグラさんの動きはその速度を上回っており、リオンさんの手に現れた鷹もろとも彼を弾き飛ばし、リオンさんは地面に倒される。

『やはり強い!!カグラ!!リオンは手も足も出ないのか!?』
「くっ・・・」

すぐに立ち上がろうとするリオンさん。リオンさんもかなり強い方なんだけど、カグラさんはその上を行き過ぎている。はっきりいって分が悪い。

「どけ」

するといきなり俺のことを押し退け、前に一歩出た人がいた。

「何やってんだリオン!!」

そう避けんだのはさっきまで興味がないように壁にもたれ掛かっていたグレイさん。グレイさんは防戦一方になりつつあるリオンさんに檄を飛ばす。

「それでもウルの弟子か!?お前の力はそんなもんじゃねぇだろ!!さっさと本気出しやがれ!!」

なんやかんや言ってもやっぱりリオンさんが心配なんじゃないですか。シェリアで言うところのいわゆるひとつの“愛”ってところなのかな?

「その通りだ。そろそろ本気を見せてみろ。リオン・バスティア!!」

カグラさんもまだまだリオンさんが実力を出しきれていないのを感じ取っていたらしく刀を構えながらそう言う。リオンさんは顔に付いた土を袖で拭いながら立ち上がる。

「ああ。時間もないことだしな!!アイスメイク・・・白虎(スノータイガー)!!」

リオンさんは自分の右側に虎を作る。でもそれじゃあさっきまでとあまり変わらないんじゃないのかな?
俺がそう思っているとリオンさんはさらなる動きを見せる。

「アイスメイク・・・大猿(スノーエイプ)!!」

なんと今度は左側にゴリラを作り出す。

「アイスメイク・・・スノードラゴン!!」

さらにそれだけでは終わらない。今度は後ろに巨大な竜を出現させる。つまり3体同時造形と言うわけだ。

「さすがのお前もこれなら逃げられんだろ」

3体の氷の生き物たちは合わせたようにカグラ
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