暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜5つの希望〜
Another20 白い死神
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せていく。
そしてもう1つのハイパーモードを発動した…。

アクセル「ハイパーモード・ホワイトアクセル…!!」

アーマーが今までの漆黒とは正反対の純白に変わり、赤いラインが紫になり、瞳の色が翡翠から血を思わせる紅へと変わる。

ルナ「あ、あれは…」

ルナの動力炉が音を立てるような感覚を覚える。
100年前の新世代型レプリロイドの反乱でシグマの力で覚醒した凶悪な力。
今のアクセルは自分の知るアクセルなのだろうかと不安になったが、すぐさま首を振る。
アクセルを信じる、それが自分に今出来る全てだ。

フェラム「複数のハイパーモードを坊やも持っていたのね。でも身体の色が変わったくらいで勝てるのかしら?」

アクセル「勿論勝てるさ…これからスクラップ予定のあんた如きくらいね…何故なら…」

口元を歪めながらアクセルは言う。
アクセルの全身から純白の輝きが放たれ、砂嵐の砂を蒸発させてしまう。

アクセル「(ヤバいね…少しでも気を抜いたらオーバーヒートしそう)」

一度に大量のDNAデータを解析して基礎性能の大幅向上とハイパーモード・ホワイトアクセルの併用でアクセルの身体に多大な付加が掛かっている。
しかし…。

アクセル「(でも…今は死人の力を借りて、そして大嫌いな奴らから貰った姿と力でも…エックス達の無念を晴らす時なんだ。元より手段を選んでいる余裕も無いし、負けることは許されない…!!)」

ギリッと歯を軋ませるアクセル。
鋭くフェラムを睨み据え、血を思わせる紅い瞳が更に凄みを増す。

アクセル「真の力を発揮した僕は、最強だからねえ…少なくともあんた如きを一方的に叩きのめせるくらいには……」

ニヤリと笑うアクセル。
変身能力で即座に全身の傷を癒やし、通常時とは比較にならない脚力でフェラムに肉薄する。

フェラム「なっ!?」

アクセル「そうそう、この姿になると、少しばかり好戦的になるんだ。そおら!!」

フェラムの足を掴み、強引に投げ飛ばして地面に叩き付ける。

フェラム「ぐっ!!」

アクセル「革命弾!!」

特効弾の連射がフェラムに放たれるが即座に飛翔、クリムゾンシェードを使う。

アクセル「クリムゾンシェード…そいつは少し厄介だね。地に這い蹲ってもらおうかな?変身、マッドノーチラス。デスグラビティ」

マッドノーチラスが放った重力弾の引力に引かれ、フェラムは重力弾の直撃を受けて地面に落下した。
しかしアクセルの攻撃は止まない。

アクセル「変身、ワイルド・ジャンゴー。ローリングアサルト」

次はジャンゴーに変身し、高速回転体当たりを喰らわせる。
しかも氷属性のフェラムにはジャンゴーの攻撃は威力が有りすぎた。

フェラム「あああああっ!!?」

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