Another20 白い死神
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気をつけてね」
エックス、ルイン、ゼロ、マッシモの4人が辺りを見に行く。
アクセル「さてと」
入り口付近に腰掛けるアクセル達。
ようやく緊張の糸が解けたのか、砂嵐が入ってこないこともあり、全員がローブを脱いだ。
ルナ「ああ…やっと一息入れられるぜ」
エネルギーパックを取り出し、一口啜る。
全員が此処まで来るのに消費したエネルギーを補充する。
シナモン「エックスさん達…大丈夫でしょうか?」
ルナ「大丈夫だと思うけど…しかしこの砂漠、レーダーも何も使い物にならねえな。セカンドアーマーのエネルギートレイサーやサードアーマーのフィールドレーダーも使い物にならねえと思う…」
アクセル「大丈夫だよ。エックス達がそう簡単に死ぬもんか。スパイダーから貰った命を無駄になんかしないよ」
マリノ「そうだね、あいつらのことは気に入ってるからね…死んで貰ったら困るよ」
シナモン「はい…でも…嫌な予感がするんです…」
アクセル「シナモン…あまり縁起でもないこと…」
その時である。
僅かだけアクセルの耳に届いた悲鳴を。
アクセル「この声は…ルイン!?ま、まさか!!」
ルナ「アクセル!!?」
いきなり駆け出したアクセルをルナ達が追い掛ける。
声が聞こえた場所に辿り着くと、そこには流砂と飛行型の女性レプリロイド。
「あら?お仲間?」
アクセル「あんた…エックス達をどうしたのさ?返答次第じゃタダじゃおかないよ?」
「エックス達?ああ、坊や達なら流砂に飲み込まれちゃったわよ?落としたのは私だけど」
シナモン「そ、そんな…エックスさん達まで…」
スパイダーに続いてエックス達まで死んでしまった。
そのことに力なく膝を着いてしまうシナモン。
マリノ「しっかりしなシナモン!!あいつらがそう簡単に死ぬわけ…」
ルナ「そ、そうだぜ…死ぬもんか…」
アクセル「あんたさ…覚悟は出来てるよね?」
「覚悟?何の覚悟かしら?」
アクセル「スクラップになる覚悟さ…!!」
殺気を放ちながら、バレットを構えるアクセルに女性は嘲笑を浮かべる。
「スクラップ?悪いけどそれになるのは坊や達よ。それから私の名前はフェラムよ」
アクセル「どうでもいいね。イレギュラーの名前なんか…マリノさん、ルナ…シナモン連れて離れて。」
ルナ「え?」
アクセル「こいつとまともにやり合えるのはホバーが使える僕だけだ。全員で戦えば楽かもしれないけど、視界も何も利かないこの場所じゃ、同士討ちになるかも
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