暁 〜小説投稿サイト〜
ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
田中星人
[1/8]
[8]
前話
[1]
次
最後
「また…か」
前回のミッションで生き残ったメンバーが全員集まったところで、ラジオ体操の歌が部屋の中に響く中、ジンは呟いた。
「わかっただろ。きっとガンツは俺たちをスキャンして、すべてを知ってる。だからもう逃げられない。どこにいても毎回呼ばれる」
小さく呟くジンに西は歪んだ笑みを浮かべた。
「毎回って、あんなことを何度も繰り返すのか?」
「そう」
加藤の言葉に西は頷く。
「うわああああん!おばあちゃああああん!!!!」
今回始めてみる顔、火がついたように泣き叫ぶ男の子と、その祖母と思われる白髪の老女がいる。
ガンツには、星人の顔写真が映された。
田中星人
特徴 ちわやか
好きなもの ラジカセ
口癖 ハーッハーッ
裕三くん?
(こいつは!)
ジンはそれを見て全身に電気が走ったような感覚を感じた。玄野のアパートの前をちょうど通りすぎた時にすれ違ったロボットみたいな男だ。
「こういうの、あと何回あるのかな…?」
岸本が不安で泣きそうに加藤を見る。
「わからない…だけど少しでも」
加藤はガンツの左右から飛び出したラックから自分と岸本のケースをとった。
だが、玄野には…
「ない…!」
玄野のケースには何も入ってなかった。思い出した。ネギ星人の時に着たまま帰ったせいで置いてきてしまったのだ。
「計ちゃん?」
「玄野さん、どうしたんです?」
「はは…忘れちまった…」
わざと開き直ったが、彼の目は不安と死の恐怖で満たされていた。ジンは自分のスーツを玄野に手渡した。自分はスーツがなくてもなんとかなりそうだから、スーツを持たない玄野に渡せばと思ったが、
そこに西が割って入って警告を入れてきた。
「無駄だって。他人のスーツはただの服だ。なんの役にもたたないよ。じゃ、お先に」
西は頭から消え、どこかへ転送された。
「おばあちゃん!!おばあちゃん!!」
男の子の祖母にも転送の現象が起こり、さらに男の子は異様な光景に泣きわめいた。
「加藤、俺は…」
助かるのか?不安げに加藤を見た。
「計ちゃん、大丈夫だ。俺が計ちゃんを守る。俺のせいでこの部屋に来ちまったからな。俺は自分の命より、計ちゃんの命を優先するよ」
ジンも玄野の肩に手を乗せた。
「僕もいます。大丈夫」
「…ありがとう…」
すると、玄野も転送され、他の面々もミッション現場に転送された。行って下ちい
01.00.00
全員を送り出したガンツは、制限時間を刻み始めた。
転送先は広い駐車場だった。
有線なのか、歌謡曲らしい音楽が流れている。夜の駐車場には場違いににぎやかで朗らかな歌声だった。深夜に近いこんな時間帯に、
しかも人気のない駐車場に、音楽がかかってること自体おかしなことだった。
この水路に近い二階建ての屋
[8]
前話
[1]
次
最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ