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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十八話 事件解決
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』
そう言ってプレシアは皆を家に入れて自室へ向かい、そこから一枚の写真を取り出して持ってくる。
『これは当時の写真……ほら?私とアリットの隣にいる男性と女性が秀二とアトレ……全君のお父さんとお母さんよ』
そして、フェイトとアリシアは写真を見た瞬間、記憶がかちりとはまった、そんな感覚になった。
『そっか……私達……』
『全と……昔、会ってたんだ……』
フェイトもアリシアもこれで合点がいった。昔に会っていたからこそ、全は知っていたのだ。
アリットの事を。そして、私達の事も。
あの映像はやはり過去の映像だったのだ。そうアリシアとフェイトは直感でわかった。
………………………
……………
……
…
こんな経緯があってフェイトとアリシアは記憶を取り戻した。
しかし、ここで問題が発生。
フェイトはそこまで全の事を頭ごなしに拒絶してはいなかった。
しかし、アリシアは違う。結構拒絶してきた。
それが負い目となっているのだろう。アリシアはあまり全と一緒に行動する事が出来ないのだ。
「アリシア」
「父さん……?」
「行ってきなさい」
「え?でも……」
「大丈夫だよ。全君はあの秀二の血を継いでいるからね……多少の事は水に流すよ」
「父さん……」
「好きなんだろ?アタックし続けないと誰かに取られるよ?フェイトしかり、あの時の女の子しかりね……」
「ええっ!?や、やっぱりなの……?」
「うん、そこの所も秀二似なんだろうね、鈍感な所とかも……」
アリットはしみじみとしながらそう呟く。
「ま、負けられない……!」
そう呟いて、アリシアは意を決して全の所へと向かう。
それを見ながらアリットは風を感じながら、呟いた。
「全君……君がその運命に負けないように、見守っているよ」
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