ハイスクールD×D 妖狐伝 2
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に落としてくれたからな、そちらの方から許可が下りていたはずだ。オレも個人的に出しているけどな。リアスとは付き合いが長いし、昔はしょうもないことで家出まがいなことをしてこっちに来て遊んで、疲れて眠った所をグレイフィアさんに回収されていってたからな。一々許可を取っていたグレイフィアさんに同情して逗留許可制度を作ったんだし」
「リアス、貴女」
「ち、小さい頃だったんだから仕方ないでしょ!?」
「ああ、そうだな。3歳の時に暇だからと脱走してオレにぶつかったのが付き合いの始まりだもんな」
「十束はちょっと黙ってて!!」
「はっはっはっはっは、グレイフィアさんにとことん弄るように言われてるから無理だな。力の抜きどころを増やせってことだな。仮面を被らなくてもいい相手を増やせ。肩肘張りすぎだと思われてるんだろう」
「それを言うなら十束だって」
「リアスが知らないだけでオレは肩肘など張っていないさ。今も昔も暇を見つければ組を抜け出しては京都中を練り歩いているからな。オレは京都が大好きだからな」
閉じていた傘を広げて肩に担ぐ。子供の頃とは違い可愛らしいという評価よりも今では歌舞いていると言われるぐらいには様になった行為。傘自体も独特の模様で畏れを含むそれに周囲から音が飲まれる。話の腰を折るには最適だ。
「オレが好きな京都を君たちにも好きになってほしい」
大好きというよりも愛していると言った方が正しいか。だが、そのためにオレは縛られている。何かを得るためには何かを手放さなければならない。状況によって手放すものは変わるが、オレが今欲しい物は京都を愛している限り得ることはできない。ままならない物だ。なあ、リーア。
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