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ハイスクールD×D 妖狐伝 2
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の意思が尊重される。嫌なら出て行っても構わないが、最低限の知識を得てからの方がいいだろう」

「何故でしょうか?」

「悪魔に転生しようともベースは妖怪だ。畏れの使い方を知らねば肉体的成長は絶望的だと言っておこう」

たぶん、ほとんど成長できないだろうな。

「お世話になります」

素直に頭を下げてくる小猫に満足して吉野に電話をかける。












小猫を預かって半年、本名の方も教えてもらい、予想よりも早く畏れを集め、使い方を熟知し、尻尾が二股になる。傍にいて分かったが仙術の素質もある。これは本気で化けると思ったのだが本人がそれを嫌がったために手をつけないでおく。それでも、基礎の基礎だけは叩き込んでおく。いつでもその力を使えるように。それと同時に保険もかけておく。世界の悪意を精神ではなく肉体に作用させるように。そして手本を見せておく。失敗した時がどうなるかも。

「これが成功時だ。畏れ以外の力が感じられるはずだ。気配も変になっているだろう」

「はい。それに匂いも薄い感じがします」

「自然に近づくからだな。そして扱いを誤れば精神か肉体に影響をもたらす。こんな風に」

袖をまくり上げて狐に近づいた肌を見せる。完全に飲まれれば知能を持たない妖狐になるだろう。

「リミッターをかけておいた。白音も飲まれれば精神ではなく肉体の方に影響をもたらすようにな。悪魔に転生してから完全に飲まれれば、おそらくは4〜7周目の猫になるだろうな」

「周目?」

「ああ、知らないのか。西洋の方にある話だ。ネコは9つの命を持っているという妖怪だ。輪廻転生を繰り返すうちに力と知恵を身につける。100万回死んだネコとはそれの現象にして起源だ。悪魔に転生することで転生に触れてしまうからな。おそらくはそっちに流れる」

ネコの妖怪は多いからな。吉野は細分化が難しいと言ってたな。

「仙術とは世界の気を取り込んでその気を扱う術だからな。そして自然とは時に恵みを時に災害をもたらす。それが陰と陽、悪と善となる。だが、これらは表裏一体。自分たちの得になる物を善、害になる物を悪と呼び習わしているだけであり、本質的には同義であり、世界は常に回っている。それを一番理解して表現しているのがこの陰陽玉だな。全くの同一の大きさに切れば絶対に陰と陽を完全に分けることはできない。これは世界の一つの縮図と言っても過言ではない。これを見て、昔を思い出し、少し考えてみるといい。オレからは以上だ。転生悪魔になればこれまでのように自由に京都に来れなくなる。まあ、他の悪魔に比べれば簡単には来れるだろうがな。それじゃあ、リアスが迎えに来るまでの3日間は好きに過ごすといい」

「はい」

白音が屋敷から出て行き、十分に離れたところ
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