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ハイスクールD×D 妖狐伝 2
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る。

「そもそも、妖怪とは何なのか?話はそこからになる。分かっていればここまで力を落としているわけがない」

「そうなのですか?」

「ああ、そこらへんも詳しく説明する。まず、妖怪とは何なのか。それは人々の恐怖などの感情、畏れから生まれた現象が起源となる隣人だ」

「現象?」

「そう、最初は人間たちが理解できなかった自然現象や、作り話などから畏れが生まれ、それが一定以上の力を得たことで生まれた存在だ。今のオレたちの世代はそうして生まれた現象から生まれた、この世に安定して生まれた存在、それが妖怪だ。厳密には違うが精霊と幻想種と普通の動物の中間ぐらいの存在だ」

「いきなり分かりにくいんだけど」

「まあそうだろうな。起源に関してはあまり重要ではない。重要なのは畏れの部分だ。オレたちの元になった存在は畏れの塊だ。つまり妖力と呼ばれるものはこの畏れを指す言葉だ。そしてこの畏れは恐怖などの感情から生まれる。畏れはオレたちの存在そのもので力だ。その畏れを得る為にオレたちはわざと自分たちの話を人間の間で広めた。今でも実際に話通りのことを行って畏れを得ることもあるし、人間たちが都市伝説扱いしだした話で生まれた現象もいる。紹介した方が早いな。メリー、少し来てくれるか」

しばらく待つと奥の部屋から西洋人っぽい少女が現れる。

「呼んだかしら、十束」

「すまないな、今は妖怪と現象についての説明をしていてな。近くにいる現象が今は君しかいないのでな」

「ああ、分かりにくいからね。はじめまして、私はメリー。『メリーさん』って怪談話を聞いたことはあるかしら」

「確かメリーさんという女の人から何度も電話がかかってきて、今何処何処にいるのって言う場所がどんどん近づいてきて」

そこまでリーアが話したところですでにメリーが力を使い、認識をずらして念話をリーアの携帯に繋げる。何も考えずにリーアが携帯をとり、あのセリフが聞こえる。

『私、メリーさん。今、あなたの後ろに』

振り返ろうとするリーアの頭を抱きしめて振り返らせない。

「メリー、止めろ。怒るぞ」

「は〜い」

力を封印したのを確認してからリーアを放す。

「大丈夫だな、リアス」

青ざめているリーアの体調を確認する。うむ、大量の畏れがメリーに流れ込んだだけだな。これならすぐに回復するだろう。

「い、今、体を止めれなかった。話を、知っていたのに」

「それが現象の力だ。話通りのことしかできないが、強制力は半端ではない。振り返っていたらメリーに首を刈られて死んでいた。そして、今メリーを恐れたことで大量の畏れがメリーに流れ込んだ。少し休めば大丈夫だ。メリー、もういいぞ」

「はいは〜い。それじゃあね」

メリーがまた奥の部屋に戻
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