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WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE 21 悪霊の影を追って
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手も目が慣れてなかったのか
弾はドアへとめり込んでいた
「逃げろ!」
彼女を逃し、相手と向き合う
「オラァッ!」
素早く相手の懐に駆け込み
片手で銃を払ってから
もう片方で腹にパンチを喰らわせる
が、それだけでは倒れず
相手も殴り返してきた
「ぐッ…めんどくせえな…」
顔はフードで隠れているが、
口元が笑っているのが見えている
「怖いかクソッタレ、当然だぜ…
この俺に勝てるもんか」
「試してみるか?ご存知の通り
俺だって元特殊部隊隊長だ」
二人が同時に拳を突き出す
両者顔面に当たった瞬間に
今度は脚をあげる
脚と脚がぶつかり、鈍い音がする
「とっととくたばりやがれ!」
どちらもパンチとキックを連打するが
決定打にはならない
やがてお互いの拳を避けようとした瞬間
クロスした腕がぶつかり、バランスを崩す
「ふざけやがってぇ!」
側に立っていた電気スタンドを持ち上げて振り下ろす
当然腕よりもリーチが長い攻撃に相手は避けきれず
ガァンッと顔面に直撃、ベッドに倒れこむ
「顔を見せろこのドグサレがァーーーッ!」
相手の上に乗って動けない状態にし、
さらに銃を突きつけてから
フードを剥ぎ取る
「てめえよく…も……………誰だお前は!?」
フードの下の顔はアレンではなく
見知らぬ男だった
「待ってくれ!待った!降参する!殺さないでくれ!
金で雇われたんだ!あんたを殺せばもっと貰えたんだ!」
「誰にだ!?アレン・カーターか!」
写真を顔の前に突きつける
「そうだ!そいつだ!2日ほど前に
報酬の金としばらくこの部屋で宿泊させてやるから
あんたを殺せと…」
「今はどこにいる…?」
「知らない!それ以来会ってないんだ!」
「クソッ!」
部屋の中を見渡す
が、ヒントになりそうなものはなかった
「わかった、もういい……」
銃をしまい、男から降りる
「ありがとう…ありがとう…」
男はだらしなく泣きながら
言い続ける
ちょうどその時、
ピロロロロロロ…と部屋の電話が鳴り響いた
男を監視しながら電話を取る
「…もしもし?」
「やあ…お久しぶりだね…蓮司君」
「貴様…!」
声の主は、アレン・カーターであった
「どうやら私が雇った男は倒してしまったようだね…
まあいい、元々期待してはいなかった」
「てめえ…今どこにいる?」
「安心しろ、それを教えるために電話したんだ
私が蘇ったのは…復讐のためだからね
既にあの時の副隊長を殺し…後は君だけだ」
「てめえはそのために…そのためだけに…「あいつ」の事を…!」
「……ああ、「彼女」のことか?
悪い
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